今後求められる情報発信のあり方とは〜みんパピ!の活動から見えてきたもの〜【医療ゼミ#8後編】
今後求められる情報発信のあり方とは〜みんパピ!の活動から見えてきたもの〜【医療ゼミ#8後編】
現在、HPVワクチンは積極的勧奨の再開がようやく決定したが、これまでのネガティブな報道や国の消極姿勢などから、接種対象者に向けて正しい情報が届いているとは言い難い。
今後、求められる情報提供とはどのようなものなのか。医療ゼミ8回目の後編では、有志の医師らが立ち上げた「みんパピ! みんなで知ろうHPVプロジェクト」の活動や2021年10月に行った接種対象者へのアンケート調査を紹介しながら、HPVワクチンに関する情報発信のポイントについて引き続き木下医師に聞いていく。
※取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われたライブ勉強会「【リディ部×手を洗う救急医Taka 特別ゼミ第8回】」で行われました。本記事の内容は2021年11月24日時点の知見に基づいています。
2010年阪大医学部卒。大阪急性期・総合医療センターで初期研修、12年同救急診療科に入職。19年にフルブライト奨学生として、ハーバード大公衆衛生大学院に留学。20年HPVワクチン接種率向上への取り組みで同大大学院の卒業賞Gareth M. Green Awardを受賞。8月28日にHPVワクチンのsocial marketingを行うために一般社団法人「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」を共同設立し、現在副代表。科学に基づいた医療情報の提供を心掛け、Twitter(@mph_for_doctors)でも情報発信中。
行動変容を促す専門家が加わった
日本のHPVワクチン忌避を解消するため、専門家が直接情報提供する枠組みを作りたい––。2020年8月、木下医師をはじめ有志の専門家が集まり、「みんパピ!(みんなで知ろうHPVプロジェクト)」が立ち上がった。
「それまで、HPVワクチンの啓発は、主に子宮頸がんの専門家である産婦人科医が行なっていました。しかし、それでは接種対象者に十分に情報が届いていないないのでは?という思いがありました。というのも、接種対象年齢(小6〜高1)の子は、産婦人科をあまり受診しません。予防接種について、その世代の子たちが最も意見を参考にするのは、実は小児科医だったりするからです」と、木下医師は話す。
もう1つ、「科学的根拠を伝えるだけでは、人は行動を変えない」という課題があったという。行動変容とは、自分の目標やビジョンに向けて自発的に行動を変化させることや習慣化された行動パターンを変えることをいい、健康や医療分野ではよく使われる言葉だ。
「どのような働きかけが有効なのか。社会行動科学の視点も取り入れながら、啓発していく必要があると感じました」
こうして、想いを共有する産婦人科医、小児科医、公衆衛生、社会行動学の専門家ら10名が集まり、みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクトはスタートした。
(木下喬弘医師)
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日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。
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1月1日、能登半島地震が発生しました。亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われたすべての方にお見舞い申し上げます。
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続きをみるみなさんこんにちは、リディラバの鈴木です!今回は、リディラバジャーナルで公開中の構造化特集「地域医療」の冒頭をこちらのnoteでも公開します。何かあったら病院で治療が受けられる。私たちの「当たり前」を維持するために、様々な課題を抱えながら尽力する医療現場の姿を知ってもらえたら嬉しいです。
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******みなさん、こんにちは!担当した構造化特集「地域医療 超高齢化社会に必要な『撤退戦』」が本日より公開となりました!今日は特集内には書いていない、特集に込めた思いをご紹介させてください。
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今週はとても嬉しいことがあったので、ご報告させてくださいm(_ _)m
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早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。
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2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。
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