[特集]家庭に潜む暴力の構造
「家族」という言葉にどのようなイメージを持っているだろうか。 たとえば、Googleの画像検索で「家族」と入力すると、笑顔で寄り添う人びとの写真が並ぶ。こうした温もりや安らぎというイメージを持つ...
1-1.暴力で歪められた関係性
暴力をふるわれても、被害者が加害者との関係性を維持しつづけてしまう――。 そんな状況が生じるのが、配偶者や恋人など親密な関係にある人からふるわれる暴力「ドメスティック・バイオレンス(以下、DV)...
1-2.2度のDV被害に遭った女性の苦悩
2度の結婚生活で、2度のドメスティック・バイオレンス(以下、DV)被害に遭った倉本有美さん(44歳、仮名)。 元夫ととは10年間の結婚生活の末、DVが原因で離婚に至ったが、その後再婚した男性もま...
1-3.逃げつづけても終わらないDV被害
「シェルター(避難所)に逃げてからは昔の同級生とも一切連絡を取っていないから、私は死んだことになっているのかな。よく分からないんですけど……。今でも周りの人に名前や顔を覚えられないように気をつけ...
1-4.いじめ、引きこもり、自尊感情の低下…DVが子どもへ与える影響
配偶者や恋人など親密な関係にある人からふるわれる暴力「ドメスティック・バイオレンス(以下、DV)」は、パートナー間の問題だと考えられがちだ。 しかし、その被害は配偶者間にとどまらない。子どもに対...
2-1.DV加害者はなぜ暴力をふるうのか
2015年8月のお盆明け。出先から帰宅すると、いるはずの妻と娘2人がいなかった。 「帰ったらもぬけの殻で。シェルター(避難所)に入ったのかなと思うんですけど。お盆休みに私の実家にかえる道中でちょ...
2-2.「暴力の再生産を防ぐ」DV加害者更生の可能性と課題
「全国からDV被害者の電話相談を受けていたのですが、夫から暴力をふるわれていてもすぐに逃げられる人は1割ほど。9割は経済的な理由とか子どもがいるからとか、仕返しが怖いといったことで逃げられず、ず...
3-1.DVを容認する風潮に自覚を
体罰、パワハラ、セクハラ、大学入試における女子学生差別――。 近年、社会に蔓延している暴力や女性差別を容認する意識が、社会問題として可視化されつつある。 そして、その意識は家族という最も親密な関...
4-1.リディラバ安部が考える「DV問題」
みなさん、こんにちは。リディラバジャーナル編集長の安部です。 今回の特集では、「ドメスティック・バイオレンス〜家庭に潜む暴力の構造〜」をお送りしましたが、いかがでしたか。DVとさまざまな社会問題...