「障害児の親になる」のは決して不幸なことではない  | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
R-SIC:障害のある子どもの親
最終回

「障害児の親になる」のは決して不幸なことではない 

産まれてきた自分の子どもに障害があったら、子育てをしていく上で何を思い、どんなことに悩むのだろうか。

 

また、障害者が社会で自立して生活していくために必要なこと、変えていかなければいけないことはどのようなことがあるのか。

 

経済学の観点から障害者が最大限能力を発揮できる社会を提言した『障害者の経済学』著者で慶應義塾大学商学部教授の中島隆信さんと、障害者の自立支援を行うNPO法人AlonAlon理事長を務める那部智史さんは、ともに障害のある子どもの親だ。

 

中島さんの子どもは脳性まひが、那部さんの子どもには最重度知的障害がある。

 

株式会社LITALICO 社長室チーフエディター/NPO法人soar 理事でもある鈴木悠平さんが、障害のある子の親の思いについて聞いた。

 

※本記事は、リディラバが主催する社会課題カンファレンスR-SIC2019のセッション「障害を持つ子の親になって感じること、考えること」を記事にしたものです。

障害児の親になることは不幸ではない 

 鈴木悠平  障害のあるお子さんがいる保護者が子育てをする上では、どのようなことを意識したり、心がけたりするのが良いのでしょうか。

 

 中島隆信  基本的に、子どもにとって親というのは「面倒な存在」だと思っています。健常児だったら、親の存在を面倒に感じて、いつかどこかで離れられますよね。

 

でも、障害児はそれができない。だから障害のある子の親は、その子が18歳になっても20歳になっても、ずっと子育てを続けている状態なんです。

 

自分でごはんを食べられない障害児は、その子が大人になって親が高齢になっても、親がずっと食べさせてあげる。そういう関係が延々と続いていってしまうんです。

 

一方で、親は自分の子どものことを一番わかっていると思い込んでいるけれど、実は周りのほうが客観的に見ていて理解しているかもしれない。

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全2回
1-2.「障害児の親になる」のは決して不幸なことではない