• 新しいお知らせ
    ×
公開日: 2022/11/8(火)

現役市長・町長が、自治体を「経営」目線から赤裸々に語る 「リディフェス」セッション紹介vol.1

公開日: 2022/11/8(火)
公開日: 2022/11/8(火)

現役市長・町長が、自治体を「経営」目線から赤裸々に語る 「リディフェス」セッション紹介vol.1

公開日: 2022/11/8(火)

↓「リディフェス」詳細・お申し込みはこちらから↓




11月23日(水・祝)に東京都新宿三角広場で開催される、リディラバ主催のカンファレンス「リディフェス」

社会課題をテーマにした日本最大級のカンファレンスでは、課題解決に取り組む先駆者たちによる10本のセッションを通して、社会課題のいまとこれからを学ぶことができます。

当日開催されるセッションの魅力を、リディラバ代表安部が熱量たっぷりに語るセッション紹介企画。
第1回となる今回のテーマは、「自治体経営〜先駆者の模索〜」です。


セッション紹介3分動画

 


先進自治体が損をする?
歪んだ地域と国の関係

私は、日本の地域を変えるために最優先で取り組むべきは「自治体経営」のあり方を変えることだと考えています。

自治体経営について考える上で、象徴的な事例があります。

学校の生徒全員にPCを渡して授業をするという文部科学省の「GIGAスクール構想」がありました。

この政策で私が違和感を抱いたのは、国の政策を待たずに自治体の判断と予算で、先んじて子供たちにPCを配布していた自治体には、国からの予算が割り振られなかったことです。

自治体が国より先に同じ取り組みを行った場合、国からのお金は行かない。
つまり、国の取り組みを待っていた自治体よりも、主体的に動いた先進自治体の方が損をしたわけです。

「GIGAスクール」の話はあくまで一例にすぎず、主体的に動いた地域が結果的に損になるケースを私は多数見聞きしてきました。

本来、自治体は住民サービスを提供する主体ですし、その地域の変革に責任を負うリーダー的な立ち位置だと思います。

しかし、こういった国や県との関係をはじめ、地方議会との関係など、自治体が主体的な試みをするのを妨げるメカニズムが様々な場面で働いています。

その結果、最終的に損をしているのは私たち住民ですが、普段生活する中で、このメカニズムに気づくことはなかなか難しく、多くの人が気付かぬうちに損をしているのです。

このセッションでは、私たちの目線からは見えてこない自治体の現状や、国と自治体の関係性などを、市長・町長自らの実体験も踏まえて語ってもらおうと思っています。

先進地域の市長・町長が登壇
語るのは成功事例ではなく…

今回は、2名の現役首長をお招きしています。

1人目は、岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人市長、2人目は、茨城県境町長の橋本正裕町長です。

現役の首長が揃って登壇する機会自体も珍しいのですが、藤井さんは38歳、橋本さんは48歳と若い首長として自治体改革に取り組み、先進事例として名を馳せています。

しかし、今回おふたりに語ってもらうのは、皆さんと関係ない他地域の成功事例ではありません。

先駆的な取り組みを推進しているということは、多くの自治体がなぜ推進力を持てないのかを理解しているということでもあります。

国、都道府県、市町村。これらの行政機構の関係性はどのようになっているのか。あるいは、自治体が根差す「地域」とはどのような関係性、力学で動いているのか。

先駆者二人の変革に向けた取り組みを通じて、日本の「自治体」のリアルを学べるセッションにできたらと思っています。

もうひとつのテーマは、セッションのタイトル通り、「自治体を経営する」ということです。

都市においては、経済合理性のある課題は基本的に全て事業者がビジネスとして解決の担い手になってくれます。

一方、地方の場合は、都市では経済合理性がある課題であっても、解決の担い手がそもそも地域内におらず、行政自らが解決の主体にならざるを得ないケースが多々あります。

財政やマンパワーが限られる中で、自治体自らが解決を担う課題が多数ある。
そんな厳しい状況に対して、自治体の外からリソース(人・モノ・カネ)を調達することも含めて、どのように自治体を持続的に「経営」しているのか。ふたりには、そのノウハウや実体験もお聞きしたいと思っています。

モデレーターとして2人のお話を引き出してくれるのは、元Business Insider Japan統括編集長で、ジャーナリストの浜田敬子さん。

浜田さんの豊富な取材経験で、2人が現場で体験してきた具体のエピソードを、私たちが暮らす自治体への目線に抽象化して頂こうと思います。


(登壇する浜田さん、藤井さん、橋本さん)

首長を選ぶ「審美眼」、ありますか?
都会の人にこそ聞いてほしい理由

日本は間接民主制ですが、地方行政の長は直接選挙で選ぶことができます。果たして私たちは自分の地域のリーダーを見極め、選ぶ目を持っているでしょうか。

このセッションは、特に都会に住む人におすすめです。

私が様々な地方にお邪魔すると、都会に住んでいる人よりも、自治体や地域への肌感があると感じます。

都会に住んでいると自治体の存在を意識する機会は多くないですが、地方で暮らしていると、日常の様々な場面で行政や政治を意識する瞬間が訪れます。

普段、自治体に意識を向ける機会が少ない都会の人にこそ、このセッションを聞いてもらって、自治体を見る目を養う機会としてもらえたらと思います。

同時に、自治体を経営し、首長として課題解決を推進してきた2人からは、広い意味でのアントレプレナーシップが学べると思います。

自らが課題解決を担いたい、何か新しい取り組みにチャレンジしたいと思っている人たちにもおすすめのセッションです。
 



ご紹介した「自治体経営〜先駆者の模索〜」を含め、全10セッションで社会課題のいまとこれからを考える「リディフェス」は11月23日(水・祝)東京都新宿で開催します!
 

↓リディフェスの詳細・お申し込みはこちらから↓


 

note
リディラバジャーナル編集部
noteのicon
東京・埼玉で相次いだ闇バイトによる強盗。指示役に脅されていた若者も?
2024年10月4日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「選択的夫婦別姓制度」が総裁選の焦点に?日本の姓の歴史の背景をひもとく
2024年9月17日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
新しい認知症観とは?“常識”を捨て、認知症の人に「寄り添う」ことが、その人らしさの尊重に繋がる
2024年9月6日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「9月1日」を乗り越えた子どものその後は?SOSを聞き逃さず、切れ目のない支援を
2024年8月30日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
子どもは「安心して学校を休む権利」をもっている。夏休み明けの子どもの自殺防止に役立つチェックリストも
2024年8月23日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「食品ロス」が「日本の食料自給率」を救う?2つの社会課題を解決へ導く循環型システム
2024年8月9日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「パパは寝てる」Tシャツの裏で、男性の育休取得率は過去最高に。新旧の価値観がぶつかり合う転換期
2024年8月2日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
起業家が受ける不当な圧力・セクハラ。背景にあるものは?【ニュースに潜む社会課題をキャッチ!】
2024年7月26日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「障害者が子どもを産むな」ひとつでもできないことがあれば子どもをもってはいけないのか?
2024年7月19日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
芸術祭なのに、米作りに雪かき?「大地の芸術祭」が挑む地域づくりとは
2024年7月12日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
「夏休みに特別な体験をさせられない」子どもの体験格差は、学ぶ意欲や将来の可能性にまで影響を及ぼす?
2024年7月8日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
メディアが作り出した? 生活保護費引き下げにつながった世論
2024年7月1日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
在日クルド人に対するSNSでのヘイトスピーチ。書き込みへの法的措置の意義とは?
2024年6月21日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
輪島・珠洲の断水解消も、水道は使えない。復興を左右するのは世間の関心の深さ
2024年5月31日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
少しずつ可視化されてきた「恋愛的にも性的にも惹かれない」人たち。アロマンティック・アセクシュアルとは?
2024年5月24日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
喜べない教員の給与増。残業が残業だと認められない給特法とは?
2024年5月17日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
勤務時間15分減で退職金ゼロ?非正規の人の労働条件を改善するための制度のはずが…
2024年5月14日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
性犯罪の被害者の約半数が子ども。わが子をグルーミングから守るには?【ニュースに潜む社会課題をキャッチ!】
2024年5月7日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
動物の虐待摘発過去最多。「保護犬・保護猫」前進の裏で生まれる課題
2024年4月12日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
スクールカウンセラー約250人が雇い止め。子どもの心の健康を支える専門職なのに任期は1年?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2024年4月4日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
依存症の人に必要なのは「反省や刑罰」ではなく「治療と仲間」
2024年3月29日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
「同性婚を認めないのは違憲」互いの違いを尊重できる成熟した社会へ
2024年3月18日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
能登半島地震、深刻なボランティア受け入れ態勢不足が課題
2024年3月8日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
学校の死亡事故の7割が国に未報告。求められる事故検証システム
2024年3月1日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
「思いこみ」も背景に?女性管理職への道を阻むもの【なぜ少ない?学校教育現場の女性管理職】
2024年2月23日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。こちらの記事の最後には、全文無料で読める!「学校経営の新時代、女性管理職の可能性 ~ロールモデル・取り組み事例資料集~」もご紹介しています。ぜひご活用ください!

続きをみる
×
CONTENTS
intro
セッション紹介
no.
1
no.
2
no.
3
no.
4
no.
5
リディフェス開催記念プレイベント
no.
6
no.
7
登壇者記事特集
no.
8