「ひとりで学校に通う権利を」医療的ケア児の就学 | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
医療的ケア児:生きのびた子どもたちのその後
第四回

「ひとりで学校に通う権利を」医療的ケア児の就学

親と一緒に学校生活を送ることを強いられる子どもたちがいる。

 

日常的に人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアを必要とする「医療的ケア児」と呼ばれる子どもたちだ。

 

医療的ケアを必要とする子どもたちの中には、知的障害および重度の肢体不自由が重複した子どもいれば、知的障害がない子どもや、歩いたり走ったりできる子どももいる。

 

しかし、どのような状態であっても、学校に通うためには医療的ケアを行う看護師や保護者等の付添いが必要だ。

 

知的障害があり身体を自由に動かせない「重症心身障害児」や、「医療的ケア児」を対象とした通園施設運営などを行う「FLAP-YARD」(東京都足立区)施設長の矢部弘司さんは、「普通学級に通わせたいという親御さんと一緒に学校に何度もお願いしに行きましたが、医療的ケアのために受け入れが難しいとのことでした」と振り返る。

 

子どもたちが通える学校を選べないことが問題と語る矢部さん。

 

ろう学校や盲学校などの特別支援学校であっても、医療的ケアを必要とするために、看護師がいなければ通学できない。

 

矢部さんは就学移行支援を行う中で、耳が聞こえない全ろうの子どもがろう学校に受け入れてもらえないなど、悔しい思いをしてきたと語る。

 

医療的ケア児の場合、看護師の有無や、保護者等の付添いの可否によって通える学校が決まってしまうのだ。
 

(Shutterstock)

看護師がいても医療的ケアができない…

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医療的ケア児
全6回
3-1.「ひとりで学校に通う権利を」医療的ケア児の就学