

お金にならないと思われがちなソーシャルビジネスで、億単位の事業をつくってきた若手経営陣たち。彼らはどのように収益を上げているのか。どんな困難にぶつかり、どう乗り越えてきたのか——。
2019年1月にゴールドマンサックスからの4億円の寄付を発表したLearning for All 代表の李炯植(り・ひょんしぎ)さん、変化の激しい途上国で新たな事業を展開するe-Education代表の三輪開人さん、事業型NPOとして質の高い学童保育を実現してきたChance For All代表の中山勇魚(なかやま・いさな)さんに、リディラバ代表の安部敏樹が、お金の話から組織の話までざっくばらんに聞いた。
※本記事は、リディラバが主催する社会課題カンファレンス R-SIC2019のセッション「続・新世代社会起業論 社会的事業が1億規模に至るまで」を記事にしたものです。昨年度行われた「新世代社会起業論」はこちら。
ナンバー2は自分と同じタイプか違うタイプか?
安部敏樹 これまでお金にまつわるおもしろいお話を聞いてきましたが、最後に「人」の話を聞いていきたいと思います。創業期のメンバーをどうやって決めたのかなど、組織論について話ができればと思いますが、三輪くんいかがですか。
三輪開人 僕は創業者ではなくて、ナンバー2という立場からe-Educationの代表になりました。
主に途上国の子どもたちに映像授業を届ける活動をしているのですが、その当時は、創業者の税所篤快くんが極端に右脳派だったので、自分は左脳を使う2番手になろうと思っていました。
e-Education代表の三輪さん。
ただ自分が代表にスイッチしたとき、発言や行動がやたらと税所くんに似てきた時期がありました(笑)。
僕は代表と違うタイプの人がナンバー2にいることが大事だと思っていたので、そのときの自分と違うタイプの人に入ってもらいましたね。
安部 なるほど。僕はまったく逆ですね。
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