年々減少している自殺者のなかで、唯一増え続けている10
年々減少している自殺者のなかで、唯一増え続けている10代の自殺。学業不振や家庭内の問題などを理由に自殺してしまう子どもは毎年300人前後に上っています。本特集では子どもが自殺に至ってしまう要因を探りながら、それらが繰り返されてしまう構造について、学校や家庭、遺族などに取材し、浮き彫りにします。

年々減少している自殺者のなかで、唯一増え続けている10代の自殺。学業不振や家庭内の問題などを理由に自殺してしまう子どもは毎年300人前後に上っています。本特集では子どもが自殺に至ってしまう要因を探りながら、それらが繰り返されてしまう構造について、学校や家庭、遺族などに取材し、浮き彫りにします。
年々減少している自殺者のなかで、唯一増え続けている10代の自殺。学業不振や家庭内の問題などを理由に自殺してしまう子どもは毎年300人前後に上っています。本特集では子どもが自殺に至ってしまう要因を探りながら、それらが繰り返されてしまう構造について、学校や家庭、遺族などに取材し、浮き彫りにします。
「香澄が死んだと聞かされたとき、私はあまりのショックの大きさに、感情がなくなってしまいました。そのときの状況を、いまもはっきりと覚えています」
そう話すのは小森美登里さん。1998年に一人娘だった香澄さんをわずか15歳で自殺により失った。当時、高校1年生だった香澄さんが亡くなったのは夫・新一郎さんの誕生日でもあった。

「香澄は、ずっと苦しんでいました。何とかその苦しみから救い出したいと、私も主人も、自分たちなりに動きまわりました。それでも救えなかった。私たちはいまも苦しみ、悲しんでいます」
香澄さんの原因と動機
香澄さんは高校入学と同時に、その高校を選んだ理由でもあった憧れの吹奏楽部に入部。入学直後は明るく過ごし、楽しそうに学校へ通っていたという。
4月下旬になると、明らかに食事の量が減り、練習を休んだり、遅刻するようになった。香澄さんは「同じ楽器パートの子がすごくきついものの言い方をするんだよね。それがとても辛い」と言い、母・美登里さんは少しずつ弱っていく様子を見て事の深刻さに気づく。
それから3カ月の間に学校に12回相談をし、メンタルクリニックにも通って香澄さんには精神安定剤を飲ませていた。だが、事態は好転しなかった。

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