万引き依存症は「家族の問題」なのか | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
万引き依存症:「やめたくてもやめられない」という病
第二回

万引き依存症は「家族の問題」なのか

「万引き依存症は、家族の問題が形を変えて表出したものです」——。

 

こう語るのは、大森榎本クリニック精神保健福祉部長の精神保健福祉士・社会福祉士である斉藤章佳さんだ。2018年に『万引き依存症』という著書を出した斉藤さんは次のように続ける。

 

「万引き依存症になった人に対して万引きをしたきっかけを聞くと、とくに女性は『節約をしたくてはじめた』と答えます。ただ、私はさまざまな依存症を治療する現場に長年携わってきましたが、依存症の問題をたどっていくと、必ず人間関係に行き当たります。なかでも多いのが、家族との関係なんです」

 

 

万引き依存症という“大きな問題”の背景には、必ずといっていいほど別の問題が隠れている。逆に言えば、“大きな問題”は本人だけでなく家族をも翻弄し、本質的な問題を覆い隠すのに好都合だ。

 

その本質的な問題は多くの場合、家族の人間関係そのものだと、斉藤さんは言う。

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万引き依存症
全8回
1-2.万引き依存症は「家族の問題」なのか