

万引きをやめたくても止まらない――。通称クレプトマニア
万引きをやめたくても止まらない――。通称クレプトマニアと言われる万引き依存症。万引きをする衝動を抑えることができない依存症の一つですが、なぜどのようにして依存状態に陥ってしまうのか。万引き依存症の入り口、万引き依存症になるプロセス、万引き依存症からの脱却といった視点から、問題に潜む病理の実態を「構造化」します。

万引きをやめたくても止まらない――。通称クレプトマニアと言われる万引き依存症。万引きをする衝動を抑えることができない依存症の一つですが、なぜどのようにして依存状態に陥ってしまうのか。万引き依存症の入り口、万引き依存症になるプロセス、万引き依存症からの脱却といった視点から、問題に潜む病理の実態を「構造化」します。
万引きをやめたくても止まらない――。通称クレプトマニアと言われる万引き依存症。万引きをする衝動を抑えることができない依存症の一つですが、なぜどのようにして依存状態に陥ってしまうのか。万引き依存症の入り口、万引き依存症になるプロセス、万引き依存症からの脱却といった視点から、問題に潜む病理の実態を「構造化」します。




「万引き依存症は、家族の問題が形を変えて表出したものです」——。
こう語るのは、大森榎本クリニック精神保健福祉部長の精神保健福祉士・社会福祉士である斉藤章佳さんだ。2018年に『万引き依存症』という著書を出した斉藤さんは次のように続ける。
「万引き依存症になった人に対して万引きをしたきっかけを聞くと、とくに女性は『節約をしたくてはじめた』と答えます。ただ、私はさまざまな依存症を治療する現場に長年携わってきましたが、依存症の問題をたどっていくと、必ず人間関係に行き当たります。なかでも多いのが、家族との関係なんです」
万引き依存症という“大きな問題”の背景には、必ずといっていいほど別の問題が隠れている。逆に言えば、“大きな問題”は本人だけでなく家族をも翻弄し、本質的な問題を覆い隠すのに好都合だ。
その本質的な問題は多くの場合、家族の人間関係そのものだと、斉藤さんは言う。
...

あなたにおすすめの記事
構造化ライブラリ
もっと見る
この記事は有料会員限定です。
社会問題をより深く、構造的に理解するために、リディラバジャーナルを購読してみませんか?










