

万引きをやめたくても止まらない――。通称クレプトマニア
万引きをやめたくても止まらない――。通称クレプトマニアと言われる万引き依存症。万引きをする衝動を抑えることができない依存症の一つですが、なぜどのようにして依存状態に陥ってしまうのか。万引き依存症の入り口、万引き依存症になるプロセス、万引き依存症からの脱却といった視点から、問題に潜む病理の実態を「構造化」します。

万引きをやめたくても止まらない――。通称クレプトマニアと言われる万引き依存症。万引きをする衝動を抑えることができない依存症の一つですが、なぜどのようにして依存状態に陥ってしまうのか。万引き依存症の入り口、万引き依存症になるプロセス、万引き依存症からの脱却といった視点から、問題に潜む病理の実態を「構造化」します。
万引きをやめたくても止まらない――。通称クレプトマニアと言われる万引き依存症。万引きをする衝動を抑えることができない依存症の一つですが、なぜどのようにして依存状態に陥ってしまうのか。万引き依存症の入り口、万引き依存症になるプロセス、万引き依存症からの脱却といった視点から、問題に潜む病理の実態を「構造化」します。




いつものようにスーパーでレジを通さず、カートごとサッカー台に行き、商品をバッグに詰め込んだ。店舗を出ると、その瞬間、万引きGメンに声を掛けられた。
第1回の記事の女性(33)は、店舗のバックヤードに連れて行かれ、万引きしたことを必死に謝った。それまでの数年間に数え切れないほどの万引きを繰り返していたが、見つかったのは初めて。警察を呼ばれてしまい、交番まで連行された。
身元引受人として迎えに来た夫に、なんと言われたのかは覚えていない。夫は「まさか」という表情をして立ち尽くしていた。彼女は「これでもうやめよう」と決意したことを覚えている。
ところが、その決意は数日しかもたなかった。数日前の決意はいつの間にか「もっと気を付けて、今度こそ見つからないように盗らなきゃ」という決意に変わっていた。
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