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特集
特別養子縁組:「育てられない」と「産めない」を繋ぐ特別養子縁組―喪失からはじまる三方良しの輪―
第六回

子どもの引き渡し、児童相談所がためらうわけ

委託先を探す子どもが養親希望者(養子を家族として迎えたい親)の期待に添わないかもしれない――。

 

生みの母親の薬物の使用や性感染症、栄養不良などの影響を受けた子どもたち。

そして、 長い不妊治療を経て、子どもに期待を抱く養親希望の夫婦。

 

その両者を見てきた児童相談所の職員は生みの親が育てられない子どもの委託先(暮らしていく場所)を判断する際に、高い期待を持つ養親希望者に子どもを預けても良いものなのか悩みます。

 

もちろん、こうした事例はすべての生みの親や養親に当てはまるわけではありません。

 

しかし、児童相談所が新生児の特別養子縁組に積極的になれなかった背景には、子どもを養親に委託した後に、子どもの発達に遅れが生じた場合、子どもが養親の希望に添わず施設に戻されることもあり、子どもが心に傷を負うのではないかという恐れがありました。

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特集 特別養子縁組:「育てられない」と「産めない」を繋ぐ特別養子縁組―喪失からはじまる三方良しの輪― 全15回
0章 はじめに
1章 生みの親の事情と養子縁組あっせん機関との関係性
2章 施設養護から家庭養護への転換
3章 養子縁組の仲介役 行政機関・児童相談所と民間あっせん機関
4章 養親の事情と養子縁組あっせん機関との関係性
5章 安部コラム
特別養子縁組
全15回
2-2.子どもの引き渡し、児童相談所がためらうわけ