「ホームレス問題とも通じる」出所者の社会復帰の難しさ | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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出所者の背景
2018/5/30(水)
「ホームレス問題とも通じる」出所者の社会復帰の難しさ
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「ホームレス問題とも通じる」出所者の社会復帰の難しさ
2018/5/30(水)
構造化特集 : 出所者の社会復帰
構造化の視点
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刑法犯の認知件数は減少しつづける一方で、刑期を満了し刑

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刑法犯の認知件数は減少しつづける一方で、刑期を満了し刑務所を出所した人のうち、5年以内に再び刑務所に入所する人の割合は約50%に上ります。彼らはなぜ再犯してしまうのか。特集では、犯罪に至るまでの課題、刑務所の課題、そして社会復帰の課題を見ていきます。

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皆さん、こんにちは。リディラバジャーナル編集長の安部です。

 

今回の特集は「出所者の社会復帰:2人に1人が刑務所に戻る理由」でした。

 

ところで、皆さんの周りには前科を持つ人はいますか。

私は何人か知り合いにいますし、自分自身も一時期は人ごととは思えない環境にあったのでそこまで遠い世界ではありませんでした。

 

法務省矯正局にて刑務所内の就労支援を担当する滝山直樹さん(写真左)と刑務所の役割について話す編集長・安部。

 

ですが、今回の取材を通して改めて「出所者」という括りがカバーしている範囲の広さを感じました。

 

例えば、性犯罪や覚せい剤取締法違反のように常習性が高いものや、詐欺や窃盗のように繰り返し行う傾向がある犯罪類型に該当する罪を犯している人がいます。

 

高齢になり刑務所を福祉施設の代わりとして捉えている人もいれば、少年犯罪のように入所後に更生に重きを置いた支援を受けられる人もいます。

 

こういったあらゆるタイプの犯罪を犯した人が刑務所にいるわけで、刑期を終えて社会に戻ってきた人を「出所者」として、全て一括りにまとめて語るのはなかなか難しいものです。

 

それでも全体を見ると、多くの人が出所後の生活に苦しむという点では共通しています。

 

多くの場合、「人とのつながりが希薄になる」「住居の確保が難しくなる」「仕事先が見つからなくなる」といったように、あらゆる社会的資本を取り戻しづらい状態に陥るからです。

 

また出所後は、職場でもプライベートでも、あるいは旧知の友人に対しても、自分の犯罪歴は隠しながら生きていくことがあります。

犯罪歴を知っている人がいれば、その相手からはちょっとした問題が起こったときにも疑いの目を向けられやすくなります。

 

ただでさえ「つながり」が希薄な状態で再出発をするにも関わらず、出所者というだけで、周囲の人との関係性を維持していくことが格段に難しくなっているのです。

 

こうした構造的、環境的な問題から、出所者が再犯をする確率は非常に高くなっています。

 

2016年時点で、刑法犯により検挙された者のうち、再犯者の占める割合は48.7%。

刑務所出所者のなかで、刑期を満了して出所する満期釈放者のうち、5年以内に再入所する者の占める割合は49.2%。

 

今回の特集では、こうした再犯の多さに着目し、そもそもなぜ犯罪を犯すに至るのか、受刑者が入る刑務所の機能は何か、出所者はどうしたら社会復帰することができるのかを見てきました。

 

ホームレス問題と通じる共通の課題とは?

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構造化特集 : 出所者の社会復帰
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