なぜアルコール依存症者は「否認」するのか | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
アルコール依存症:「否認の病」その実態
第三回

なぜアルコール依存症者は「否認」するのか

「公園や駅のベンチで朝から酒を飲んでひっくり返っているイメージでしたから、自分は絶対アルコール依存症ではないと思っていました」

 

そう語るのは、前回の記事で紹介した松本和頼さん。かつて、アルコール依存症に苦しんでいましたが、49歳の時に酒を経ち、以後16年間断酒を続けている回復者のひとりです。

 

松本さんは現在、飲酒による問題に悩む当事者や家族の回復を支援する団体「全日本断酒連盟」(東京都千代田区)の常任理事として、当事者らの支援に奔走しています。

 

これまでも紹介してきたように、取材時、多くの当事者からこうした声が聞かれました。

アルコール依存症の人について、ホームレス状態にある人や貧困状態にある人という誤ったイメージが社会に蔓延しているのです。

 

こうしたイメージが社会に広がっていることから、当事者はなかなか自分をアルコール依存症と認めることができません。

 

「仕事をしているから」

「家族がいるから」

 

誤ったイメージと自身を比較し、「自分はアルコール依存症ではない」と判断します。

そのため、アルコール依存症は「否認の病」とも呼ばれています。

 

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