子どもが自殺に至る「危険因子」を考える | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
子どもの自殺:なぜ彼らは「死」を選んだのか
第二回

子どもが自殺に至る「危険因子」を考える

「さまざまな社会問題が最も深刻化した末に起きるのが自殺です。自殺というと、亡くなり方が衝撃的であるがゆえに、最後のその瞬間的な行為だけに注目が集まりがちですが、『もう生きられない』『死ぬしかない』という状況に追い込まれていくプロセスを含めて捉える必要がある。そこに至るまでに何があったのかを考えないといけないんです」

 

そう語るのは、自殺対策に取り組むNPO法人ライフリンク代表の清水康之さん。

 

 

「なぜ自殺したのか」という問いは、自殺という問題をめぐる最も大きな関心ごとでもある。自殺した本人が遺書を残しているケースではその答えはある程度明確になるが、大人に比べると子どもの自殺では遺書がないケースのほうが圧倒的に多い。

 

2017年には小学生は10人、中学生は81人、高校生は202人が自殺した。その原因や動機として判明しているものでは、小学生は学校問題と家庭問題がそれぞれ半数である一方、中学生と高校生では学校問題がやはり約半数を占め、家庭問題や健康問題がそれに続く。

生きるための促進・阻害要因

なぜ人は自殺をするのか——。

 

前回の記事で触れたように、とくに子どもの自殺に関しては、統計データというエビデンスの脆弱性が指摘されることから、その実態を解き明かすことは難しい。では、どんなときに自殺という選択がなされるのか。

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子どもの自殺
全7回
1-2.子どもが自殺に至る「危険因子」を考える