親子を「切り離す」機関でありながら「子育て支援」を担うジレンマ | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
ログイン
特集
特別養子縁組:喪失からはじまる三方良しの輪
第八回

親子を「切り離す」機関でありながら「子育て支援」を担うジレンマ

「児童相談所に言いづらいこともいっぱいあるわけですよ」

 

東京都児童相談センター(中央児童相談所)の相談援助課長・上川光治さんはそう言って、特別養子縁組をする生みの親や、養親(養子を家族として迎える親)の心情を慮ります。

東京都児童相談センターにて特別養子縁組の担当をする児童福祉司・諏訪明子さん(左)と相談援助課長の上川光治さん(右)。

 

児童福祉法の改正によって、2017年4月から養子縁組支援が児童相談所の業務として明確に位置付けられ、児童相談所では生みの親や養親の相談受付も担うことになっています。

 

ですが、児童相談所は相談を受付ける機関であると同時に、虐待などから子どもを保護する場合には親子関係を分離する機関でもあるのです。

 

そのため、生みの親や養親は児童相談所に子育て相談をして「養育ができない親だ」と思われることを危惧することがあります。つまり、児童相談所が「相談しにくい場所」になってしまっているのです。

...

有料会員になると続きをお読みいただけます

リディラバジャーナルは有料会員制メディアです。いま登録すると、10日間無料でお読みいただけます。

もっと詳しく

特集 特別養子縁組:喪失からはじまる三方良しの輪 全15回
0章 はじめに
1章 生みの親の事情と養子縁組あっせん機関との関係性
2章 施設養護から家庭養護への転換
3章 養子縁組の仲介役 行政機関・児童相談所と民間あっせん機関
4章 養親の事情と養子縁組あっせん機関との関係性
5章 安部コラム
リディラバジャーナルの他の特集
特別養子縁組
全15回
3-1.親子を「切り離す」機関でありながら「子育て支援」を担うジレンマ