

子どもを欲しいと願っても産むことができない人がいる一方
子どもを欲しいと願っても産むことができない人がいる一方で、子どもを産んでも育てられない人もいます。本特集では、そうした親から生まれてきた子どもと、子どもを育てたい親を結ぶ「特別養子縁組」という制度に着目。公的機関と民間事業者の方針の違いや、児童相談所の業務体制、国民の家族観など制度を取り巻く構造を紐解きます。

子どもを欲しいと願っても産むことができない人がいる一方で、子どもを産んでも育てられない人もいます。本特集では、そうした親から生まれてきた子どもと、子どもを育てたい親を結ぶ「特別養子縁組」という制度に着目。公的機関と民間事業者の方針の違いや、児童相談所の業務体制、国民の家族観など制度を取り巻く構造を紐解きます。
子どもを欲しいと願っても産むことができない人がいる一方で、子どもを産んでも育てられない人もいます。本特集では、そうした親から生まれてきた子どもと、子どもを育てたい親を結ぶ「特別養子縁組」という制度に着目。公的機関と民間事業者の方針の違いや、児童相談所の業務体制、国民の家族観など制度を取り巻く構造を紐解きます。




「児童相談所に言いづらいこともいっぱいあるわけですよ」
東京都児童相談センター(中央児童相談所)の相談援助課長・上川光治さんはそう言って、特別養子縁組をする生みの親や、養親(養子を家族として迎える親)の心情を慮ります。
東京都児童相談センターにて特別養子縁組の担当をする児童福祉司・諏訪明子さん(左)と相談援助課長の上川光治さん(右)。
児童福祉法の改正によって、2017年4月から養子縁組支援が児童相談所の業務として明確に位置付けられ、児童相談所では生みの親や養親の相談受付も担うことになっています。
ですが、児童相談所は相談を受付ける機関であると同時に、虐待などから子どもを保護する場合には親子関係を分離する機関でもあるのです。
そのため、生みの親や養親は児童相談所に子育て相談をして「養育ができない親だ」と思われることを危惧することがあります。つまり、児童相談所が「相談しにくい場所」になってしまっているのです。
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