

次世代への事業承継は組織における大きな課題のひとつだ。とくにソーシャルセクターにおいては、事業に対する圧倒的な熱量や人脈、経営の知識などを創業者自身が握っていることが多い。
そうしたなかで、代表のバトンを受け継ぐ、あるいは託す経験を経てきたリーダーたちは何を考え、悩み、どのように乗り越えてきたのか。
今回は、当事者になった経験を持つ、ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(以下、SVP東京)元代表の岡本拓也さん、Accountability for Change元代表の五十嵐剛志さん、かものはしプロジェクト元代表の青木健太さんの3名に、社会的事業を次世代に繋げることの難しさや成功のカギを語ってもらった。
※本記事は、リディラバが主催する社会課題カンファレンスR-SIC2019のセッション「ソーシャルセクター「事業承継」のリアル」を記事にしたものです。
バトンの渡し方
青木健太 おふたりとも代表のバトンを渡す経験をされていますが、バトンの渡し方や、代表交代したあとの関わり方については、どういうお考えをお持ちですか。
岡本拓也 僕はSVP東京という団体の代表をバトンタッチしてから、外部理事のようなかたちで2年間伴走してきました。ちょうど先日、その外部理事も退任して、ようやく本当の意味で肩の荷が下りたところです。
2年間伴走してきて今思うのは、バトンを渡した成否について判断するのは難しく、短期ではなく長い目でみていく必要があるということです。
SVP東京元代表の岡本さん。
正直1年目が終わったときは、「投票制にして失敗したかな……」と頭をよぎる場面も何度かありました。
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