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子ども側から見る父子家庭
2020/4/27(月)
非行問題から考える、父子家庭が子どもの発育に与える影響
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非行問題から考える、父子家庭が子どもの発育に与える影響
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構造化特集 : 父子家庭
構造化の視点

「ひとり親」と言えば反射的に母子家庭が想起され、これま

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「ひとり親」と言えば反射的に母子家庭が想起され、これまで可視化されてこなかった父子家庭の実態。父子家庭をめぐる問題には、家族のあり方や「男性社会」とも言われる日本の労働慣行、社会支援のあり方といった多岐にわたる論点が凝縮されている。父子家庭を「父」「子」「社会」という視点に分け、問題の構造を探る。

「ひとり親」と言えば反射的に母子家庭が想起され、これまで可視化されてこなかった父子家庭の実態。父子家庭をめぐる問題には、家族のあり方や「男性社会」とも言われる日本の労働慣行、社会支援のあり方といった多岐にわたる論点が凝縮されている。父子家庭を「父」「子」「社会」という視点に分け、問題の構造を探る。

「ひとり親」と言えば反射的に母子家庭が想起され、これまで可視化されてこなかった父子家庭の実態。父子家庭をめぐる問題には、家族のあり方や「男性社会」とも言われる日本の労働慣行、社会支援のあり方といった多岐にわたる論点が凝縮されている。父子家庭を「父」「子」「社会」という視点に分け、問題の構造を探る。


「ひとり親家庭といえば、母子家庭の問題に焦点があてられることが多いですが、実は父子家庭も深刻な状況に置かれていることがあり、社会的な支援を必要としている人は少なくありません」

 

過去にひとり親家庭における問題を研究し、現在は心理カウンセラーを務める岡田豊さんはそう語る。

 

「ひとり親家庭」という言葉からは、反射的にシングルマザーが想起されやすい。そのため、シングルファザーが直面する困難が知られる機会はほとんどない。

 

だが、最近では母子家庭とは異なる、父子家庭特有の問題が少しずつ明らかになりつつある。いまだに「育児は母親がするもの」という固定観念が蔓延する日本社会において、父子家庭になることで、子どもの成長にどのような影響を与えるのか。 

父子世帯の子どもの非行発生率

子どもの発育において、家庭環境が与える影響が大きいことは、これまでさまざまな研究で実証されてきた。そこには、ひとり親、あるいは両親がいない家庭の子どもが非行に走りやすいことを示唆するデータもある。

 

岡田さんも、ひとり親家庭と非行問題の連関性を研究してきた。

 

その一つが、2000年・2005年・2010年における警察庁のデータと国勢調査をもとに、「両親と同居」「母子世帯」「父子世帯」における未成年の非行発生率を分析したものだ。

 

結果は、すべての年で父有母無(父子世帯)の子どもの犯罪・補導発生率が最も高かった。それに母有父無(母子世帯)の子どもが続く。

 

岡田豊ひとり親家庭における非行問題の一考察(2018年)をもとに編集部作成。

 

それぞれの開きが最も少ない2010年の調査結果を見ても、両親ありの子どもの犯罪・補導発生率の約0.4%に対して、母子世帯の子どもは約2.4%、父子世帯の子どもが約4.9%だ。

 

ふたり親世帯に対し、父子世帯では10倍以上に及んでいる。

非行発生率のデータはどう解釈すべきか

だが、こうしたデータは、ともすればひとり親、とくに父子家庭に対する偏見を助長するものにもなりかねない。

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編集長からのメッセージ
構造化特集 : 父子家庭
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父親側から見る父子家庭
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