2020年7月、とある一般社団法人が突然廃業を宣言し、連絡を絶った。
組織の名前は「ベビーライフ」
その名の通り、子どもに関わる事業を行っていた組織だ。
具体的には「特別養子縁組」という制度を活用して、生みの親のもとで困難を抱える子どもに対して、育ての親を見つけ出し、子どもに新たな環境を提供していた。
「ただただびっくりです。全てを放棄していなくなれるんだ、って」
4年前、ベビーライフを通じて子どもを迎え入れ、育ての親(養親)となった石井友子さん(仮名)は、廃業当時の驚きを語る。
リディラバジャーナル、今回のテーマは
「特別養子縁組〜大手法人ベビーライフ廃業の裏に見える構造〜」
ある日突然、ひとつの組織が姿を消した裏側には、特別養子縁組制度が抱える多様な課題が潜んでいた。
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