編集長安部が語る「摂食障害」の持つ意味 | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
摂食障害:「やせたい」に潜む心の病
最終回

編集長安部が語る「摂食障害」の持つ意味

リディラバジャーナル編集長の安部です。

 

 今回取り上げたのは「摂食障害」。実は我々リディラバが初期の頃から注目してきたテーマでした。

 

リディラバジャーナル運営会社リディラバでおこなっている摂食障害について考えるスタディツアーの様子。

 

今回の取材でもご協力いただいた摂食障害当事者の金子浩子さんの書いた、リディラバジャーナルの前身のオウンドメディア「TRAPRO」への寄稿記事「体重にとらわれた女性たち【摂食障害】」は今でも多くの人に読まれています。

 

そのPV数からも、摂食障害に関心を持つ人、潜在的な摂食障害当事者は数多くいることを痛感していました。

 

厚生労働省によると、近年認識されている患者の数は2万〜3万人ほどですが、この数字は病院につながっている患者の数から推計されています。

 

そのため、病気を認識していなかったり、認識していても太ることを拒否したりといった理由から治療につながらない人の数を考慮すると、明らかになっている数字は氷山の一角だと考えられます。

 

TRAPROへの寄稿記事「体重にとらわれた女性たち【摂食障害】」とそこに掲載された金子さんの写真

 

前述の寄稿記事では、金子さんはみずからの全裸の写真を公開。その写真は途上国で飢餓に苦しむ人の姿を連想させるもので、「これが同じ日本に住む友人の姿なのか……」と私自身衝撃を受けました。

 

その姿からは死にいたる病であることも直感しました。また今回の特集を通して摂食障害は窃盗などの問題行動を伴うこともあると知りました。

 

しかし、世間ではダイエットと同じように捉えられ、摂食障害という病気の深刻さがあまり認識されず、過小評価されているように思います。

 

摂食障害が深刻な心の病であり、摂食障害になった人の人格や人間関係にも影響を及ぼすことをもっと多くの人に知ってもらいたいという思いを込めて本特集を組みました。

当事者と非当事者の認識のギャップ

今回の取材で印象に残ったことのひとつに、摂食障害は「危機的な状況から自分を守って生きていくのための一種のサバイバル戦略」という精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳(あきよし)さんの言葉があります。

 

当事者にとっての摂食障害のもつ意味について語る斉藤さん(写真右)と編集長安部。

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摂食障害
全8回
4-1.編集長安部が語る「摂食障害」の持つ意味