「厳罰化」だけでは防げない小児性犯罪の実態 | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
小児性犯罪:子どもを狙う“病理”の実態
第七回

「厳罰化」だけでは防げない小児性犯罪の実態

「小児性犯罪が起こるたびに、テレビのコメンテーターなどが厳罰化が必要だと言い立てますが、本当に必要なのは治療なんです」

 

そう話すのは、臨床心理学や犯罪心理学に詳しい筑波大学人間系教授の原田隆之さんだ。

 

 

事件が凄惨であれば連日にわたってメディアにより報じられ、それに伴って厳罰化を求める世論も高まりやすい。しかし、原田さんは「もちろん処罰は必要」としつつ、治療の重要性を強調する。

 

「厳罰化によって小児性犯罪が抑制されるというエビデンスはありません。加害者が子どもに危害を加えることを防ぐためには、どのようにして治療につなぐことができるのかを考えるほうが有効なのは明らかです」

刑務所で受講する治療プログラムの効果

原田さんが指摘する「小児性犯罪者の再犯防止には治療が必要」という認識は、以前より司法や医療の現場では共有されており、2006年からは法務省が刑務所内で性犯罪再犯防止指導を実施している。

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特集 小児性犯罪:子どもを狙う“病理”の実態 全9回
0章 はじめに
1章 子どもに対する性的関心への“目覚め”
2章 小児性犯罪、加害者側から見た実態
3章 発覚しない子どもへの性被害
4章 小児性犯罪者、加害者のその後
5章 安部コラム
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