本当に辞めるんだっけ…自分に向き合う事業承継の難しさ | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
R-SIC:ソーシャルセクター”事業承継”のリアル
第一回

本当に辞めるんだっけ…自分に向き合う事業承継の難しさ

次世代への事業承継は組織における大きな課題のひとつだ。とくにソーシャルセクターにおいては、事業に対する圧倒的な熱量や人脈、経営の知識などを創業者自身が握っていることが多い。

 

そうしたなかで、代表のバトンを受け継ぐ、あるいは託す経験を経てきたリーダーたちは何を考え、悩み、どのように乗り越えてきたのか。

 

今回は、当事者になった経験を持つ、ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(以下、SVP東京)元代表の岡本拓也さん、Accountability for Change元代表の五十嵐剛志さん、かものはしプロジェクト元代表の青木健太さんの3名に、社会的事業を次世代に繋げることの難しさや成功のカギを語ってもらった。

 

※本記事は、リディラバが主催する社会課題カンファレンスR-SIC2019のセッション「ソーシャルセクター「事業承継」のリアル」を記事にしたものです。

「自分、本当に辞めるんだっけ」

 青木健太  おふたりがもともと代表を務めていたNPOは両方とも、専任の職員がいるわけではなく、プロボノの方の集まりであるところ、それから現場のNPOを支援することで社会課題を解決しているところに共通点がありますよね。

 

だからこそ、組織のメンバーのモチベーションを保って統率していく難しさなどもあると思います。

 

その辺りのことも前提にして、まずは事業承継に関するご経験についてお話しいただければと思います。

 

社会起業家の支援をするSVP東京の代表をされていた岡本さんはいかがですか。

 

かものはしプロジェクト元代表の青木さん。

 

 岡本拓也  SVP東京は、社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業に対して、資金の提供と、パートナーによる経営支援を行っています。

 

これは、ベンチャーキャピタルのモデルを社会的な分野に活用した「ベンチャーフィランソロピー」と呼ばれるものです。SVP東京は、日本におけるベンチャーフィランソロピーの先駆けです。

 

SVP東京元代表の岡本さん。

 

僕は2011年に、そのSVP東京の代表になりました。自分の前の代表である創業者が団体から離れることになり、組織としてこれから一体どうなるんだ、どうしていくんだというような状況からのスタートでした。

 

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