
更新日: 2023/3/27(月)
いじめから性暴力に…男たちの「#MeToo」
更新日: 2023/3/27(月)


更新日: 2023/3/27(月)
いじめから性暴力に…男たちの「#MeToo」
更新日: 2023/3/27(月)

社会的なムーブメントになった「#MeToo」。声を上げ
社会的なムーブメントになった「#MeToo」。声を上げるのは女性であることが多いですが、男性のなかにも性被害者がいます。長らく不可視化されてきた男性の性被害者たちは何を語るのか。なぜ彼らは声を上げることができなかったのか。男性の性被害が社会問題化しない理由について、社会構造から考えます。

社会的なムーブメントになった「#MeToo」。声を上げるのは女性であることが多いですが、男性のなかにも性被害者がいます。長らく不可視化されてきた男性の性被害者たちは何を語るのか。なぜ彼らは声を上げることができなかったのか。男性の性被害が社会問題化しない理由について、社会構造から考えます。
社会的なムーブメントになった「#MeToo」。声を上げるのは女性であることが多いですが、男性のなかにも性被害者がいます。長らく不可視化されてきた男性の性被害者たちは何を語るのか。なぜ彼らは声を上げることができなかったのか。男性の性被害が社会問題化しない理由について、社会構造から考えます。



※本記事では、性暴力加害にも触れます。実態をお伝えするために、生々しいエピソードがあるため、フラッシュバックやPTSD(心理外傷後ストレス障害)を懸念される方は、十分に注意しながらご覧ください。
「中学校1年生のときに先輩からレイプされました」ーー。
そう語るのは、性暴力被害者の男性・暗器使い(Twitter上でのハンドルネーム)さん。いじめの延長として、性暴力行為を受けていたと話す。性暴力が語られる際、どうしても論点としてこぼれ落ちてしまいがちな男性の被害。
2016年だけでも強姦と強制わいせつは、合計7000件以上の被害が認知されているものの、実際には数倍もの人が被害を経験していると言われている。とくに男性の場合は女性以上に被害が可視化されていない。
ただでさえ被害が認知されづらく、さらに実態が見えづらい男性の性暴力被害。暗器使いさんが受けた被害とは……。
※本記事では、男性の性暴力被害にも触れます。実態をお伝えするために、生々しいエピソードがあるため、フラッシュバックやPTSD(心理外傷後ストレス障害)を懸念される方は、十分に注意しながらご覧ください。
ーー性暴力に遭っていたというのは、何かきっかけのようなことがあったんですか。
僕が受けた性暴力の被害は、ほとんどがいじめの延長でした。給食を無理やり食べさせられたり、殴る蹴るの暴行を受けたり、床をなめさせられたりと、小学生のときからいじめを受けていました。
中学生になると、いじめ自体がどんどんエスカレートしていきました。無理やり食べさせられるのも給食だけではなく、虫やゴキブリまで食わされたり。
中学校だと上下関係もできるので、先輩も加害者として増えてしまい、いじめがより悪化してしまいました。
ーーいじめから性暴力にも発展していったと……。
性暴力という意味では、小学生のときはズボンとパンツを脱がされたりしていましたが、中学生になると全裸にさせられるようになりました。そうして全裸のまま自慰行為を強要されるようにもなって……。