まさかあの人が…知られざる痴漢の実像 | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
痴漢大国ニッポン:「社会問題」として考える痴漢
第一回

まさかあの人が…知られざる痴漢の実像

「痴漢というと、性欲を抑えられないモテない中年男性といったイメージを持っている人がほとんどだと思います。そうした例もありますが、実際は、四大卒・会社員・妻子持ちの“よき家庭人”という例が少なくありません」

 

これまでに痴漢を含む2000人以上の性犯罪加害者に対し、日本で先駆的に再発防止プログラムを実践してきた精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳(あきよし)さんはそう話します。

 

痴漢は日常性の高い性犯罪であり、日々おびただしい数の被害者を出しています。にもかかわらず、これまで痴漢加害者の実態はメディアなどでもあまり取り上げられてきませんでした。

 

一体どのような人が痴漢をするのか。取材を通じて、これまでのイメージを覆す痴漢像が浮き彫りになってきました。

痴漢加害者の実像

2017年8月に『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス)を上梓した斉藤さんは、「痴漢の典型例」について次のように語ります。

 

ごく一般的な中流家庭などで両親から愛情を持って育てられ、四年制大学を卒業して就職し、結婚して子どもがいる人が多いです。

 

高学歴だったり大企業勤務だったりと、申し分のない経歴を持つ人も少なくない。大学進学や就職などをきっかけに通学・通勤で電車を利用するようになり、そこで痴漢に及ぶようになってしまいます。

 

痴漢をはじめて専門治療の門を叩くまでは平均して8年くらいかかるため、その間に膨大な数の被害者を出しています。ただ“初犯”で裁判になることはあまりなく、多くの場合は示談や不起訴で終わります。

 

一度逮捕されても痴漢をやめられず、その後、何度も捕まるようになっていきます。そのたびに罰金を課せられたり、裁判になったりして、妻や両親にその常習的な痴漢行為について知られてしまうことになる。

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痴漢大国ニッポン
全10回
1-1.まさかあの人が…知られざる痴漢の実像