「痴漢大国」からの脱却は不可能なのか | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
痴漢大国ニッポン:「社会問題」として考える痴漢
第九回

「痴漢大国」からの脱却は不可能なのか

「そもそも痴漢は社会問題にすらなっていない。警察や鉄道会社の対応を見ていても、真摯に痴漢問題に向き合おうとしているとは、どうしても思えません。それは、痴漢という問題が社会的に軽視されていることの表れだと思います」

 

文化学の観点から痴漢問題について研究してきた大阪大学の岩井茂樹准教授はそう話します。

 

「私が痴漢の研究をしていて強く感じるのは、社会は痴漢について“何もわかっていない”ということです。そして決定的なのは、“わかろうとしていない”ということなんです

痴漢撲滅の取り組みの現状

これまでの特集を通じて、痴漢という問題が社会的に軽視され、その背景には痴漢被害の深刻さが社会に共有されていないことなどを見てきました。

 

痴漢への社会的な軽視は、現状の取り組みにも表れています。

 

東京を拠点とする鉄道会社3社と警視庁に対し、痴漢発生抑止の取り組みやその効果検証について聞いたところ、以下のような回答がありました(回答の一部を抜粋しています)。

 

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