路上じゃない時代もロクでもなかった——ホームレスを選ぶ人々 | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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特集
ホームレス:彼・彼女らが失い、取り戻すもの
第八回

路上じゃない時代もロクでもなかった——ホームレスを選ぶ人々

 

「路上(生活)から脱したところで、ロクな生活が待っていないだろうという予想がつくから。それはなぜかというと、かつて路上じゃなかった時代もロクでもなかったので。路上から抜け出そうと生活保護を受けても、過酷な集団生活が待ち構えていることを経験した人は、学習しちゃいますから。それはある種、合理的判断ですよね」

 

こう語るのは、東京・池袋でホームレス支援を行う特定非営利活動法人「TENOHASHI(てのはし)」の事務局長・清野賢司さん。
 

いちどは生活保護を受け、ホームレスを脱しようとした。けれど、自治体に紹介された住まいは、過酷な集団生活の場だった——。そんな経験から「学習」して、ホームレスの方がマシだと判断する人もいるのです。

 

また、障害があるためうまく状況を認識できない人もいるといいます。

「今いる(ホームレス)状態が、非常に特殊な困った状態であると認識できずに、こういうものだと受け入れてしまう。なので、(ホームレスを脱したあとの)次の生活へのモチベーションが高まらないことがあります」と清野さん。

前回、精神障害や知的障害のある人々が上の図中央の「ホームレス状態」にあるとき「人間関係」、そこから得られる「情報」が重要である理由を紹介しました。

今回も同じ「ホームレス状態」にあるとき、何が脱するのを難しくしているのかを見ていきます。

 

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特集 ホームレス:彼・彼女らが失い、取り戻すもの 全11回
0章 はじめに
1章 ホームレスになるとき
2章 ホームレスになったとき
3章 ホームレスを脱するとき
4章 障害者がホームレスになるとき
5章 障害者がホームレスになったとき
6章 障害者がホームレスを脱するとき
7章 安部コラム
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