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構造化特集
奨学金制度 第4回
公開日: 2019/1/14(月)

「金がないなら高卒で働け」は妥当な意見なのか?

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構造化の視点

多くの人が進学のために必要とする奨学金。格差が広がるな

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多くの人が進学のために必要とする奨学金。格差が広がるなかで、ますますその需要は高まっていますが、かたや延滞額の規模の増大、また回収方法を問題視した報道が繰り広げられています。本特集では、大学生やその親、社会、日本学生支援機構というステークホルダーの視点から問題を「構造化」し、現状と今後の在り方を示します。

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最終学歴によって平均賃金に差があることは厳然たる事実である——。

 

政府は、2017年末に閣議決定された「新しい経済政策のパッケージ」で、こう指摘している。

 

独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査(2016年)で、最終学歴が高卒と大卒の人では、生涯賃金に7500万円程度の差があることがわかっている。

 

 

さらに、「2012年高卒者保護者調査」によると、年収400万円以下の世帯の大学進学率は27.8%。一方、年収1050万円以上の世帯では62.9%というデータも存在。

 

こうしたデータをもとに政府は「貧困の連鎖を断ち切り、格差の固定化を防ぐため、どんなに貧しい家庭に育っても、意欲さえあれば専修学校、大学に進学できる社会へと改革する」と宣言している。

 

つまり、国は“お金がなくても大学進学できる社会”への変換を目指しているのだ。それでもなお、奨学金制度の問題を語るときに必ず出てくるのは「お金がないなら大学に行かず、高卒で働けばいい」という意見だ。

 

こうした意見に対し、中京大学国際教養学部の教授・大内裕和さんは以下のように指摘する。

 

「そもそも、高卒の求人自体が非常に少なくなっています」

 

奨学金問題についての著作がある大内さん(本人提供)。

 

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