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構造化特集
難民問題 第6回
公開日: 2018/4/30(月)

難民たちが日本で辿る、ある末路

公開日: 2018/4/30(月)
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難民問題 第6回
公開日: 2018/4/30(月)

難民たちが日本で辿る、ある末路

公開日: 2018/4/30(月)
構造化の視点

難民に対して鎖国状態であるとも揶揄される日本。なぜ日本

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難民に対して鎖国状態であるとも揶揄される日本。なぜ日本では難民認定率が低いのか。それらはなぜ日本国内で問題とされてこなかったのか。本特集では来日する難民を拒むことを肯定する人たちの視点も含めて取材。日本における難民問題について、入国管理や難民認定などから、日本における難民問題を「構造化」します。

難民に対して鎖国状態であるとも揶揄される日本。なぜ日本では難民認定率が低いのか。それらはなぜ日本国内で問題とされてこなかったのか。本特集では来日する難民を拒むことを肯定する人たちの視点も含めて取材。日本における難民問題について、入国管理や難民認定などから、日本における難民問題を「構造化」します。

難民に対して鎖国状態であるとも揶揄される日本。なぜ日本では難民認定率が低いのか。それらはなぜ日本国内で問題とされてこなかったのか。本特集では来日する難民を拒むことを肯定する人たちの視点も含めて取材。日本における難民問題について、入国管理や難民認定などから、日本における難民問題を「構造化」します。


「シリアに帰りたい。でも現在の状況では帰ることはできない」と訴えるユセフ・ジュディさん。シリア内戦でアサド政権による弾圧を逃れて日本に来たものの、「難民」とは認められませんでした。

 

 

 

ジュディさんは日本で暮らしはじめて5年が経ちます。しかし、自らに与えられた在留特別許可は1年ごとに更新をしないといけないなど、現在にいたるまで不安定な生活を送っています。

 

「ジュディさんは難民申請をした当初、難民と認定されるものだと希望を持っていました。しかし一向に認定されず、次第に苛立ちを募らせていきました。彼は来日当時アラビア語しか話せず、日本で生活をしていく上でもコミュニケーションの問題を抱えていた。それでも早く家族を呼び寄せて一緒に暮らしたいと、しきりに訴えていたことを覚えています」

 

2012年8月に来日したジュディさんの生活のサポートをしていたカトリック東京国際センター(東京都品川区)の有川憲治さんは、当時の状況をこう話します。

 

来日した当時は身寄りもなく、来日後2カ月間、成田空港に留め置かれたジュディさん。その後、一時庇護上陸許可がおりたことで、NPOらが共同運営していたシェルター(避難所)に移りました。

 

そして翌年の2013年3月、難民認定を受けることはできませんでしたが、人道配慮による在留許可を与えられ、シェルターを出ました。しかし難民として認められていなかったため、母国に残した家族は呼び寄せられませんでした。

 

2年近く家族に会えない日々が続きましたが、難民支援協会などの尽力により、異例の措置でジュディさんは家族を呼び寄せることができました。現在は埼玉県内で妻と3人の子どもとともに暮らし、カフェ経営などで生計を立てています。

 

ジュディさんの兄弟は、イギリスで難民認定を受けていました。ジュディさんも当初はイギリスを目指していましたが、現在はパスポートを失っていることもあり、日本を離れられないでいます。

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この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。

******みなさん、こんにちは!担当した構造化特集「地域医療 超高齢化社会に必要な『撤退戦』」が本日より公開となりました!今日は特集内には書いていない、特集に込めた思いをご紹介させてください。

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早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。

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※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******皆さん、こんにちは〜!

編集部の井上です。今日は、

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※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。ーーーみなさん、こんにちは!リディラバジャーナル編集部の井上です。

2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

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CONTENTS
intro
「難民保護」より優先される「入国管理」
no.
1
no.
2
no.
3
厚くて高すぎる「難民認定」のハードル
no.
4
no.
5
no.
6
難民政策の欠陥が生む弊害と日本社会
no.
7
no.
8
no.
9
安部コラム
no.
10