2019年、幼い児童の虐待死やそれに伴う児童相談所への
2019年、幼い児童の虐待死やそれに伴う児童相談所への批判が大きなニュースとなった。しかし、保護された子どもの「その後」や、保護されなかった子どもが語られることは多くない。今回は虐待を受けた子どもが多く暮らす「児童養護施設」をテーマに、課題を構造化する。

2019年、幼い児童の虐待死やそれに伴う児童相談所への批判が大きなニュースとなった。しかし、保護された子どもの「その後」や、保護されなかった子どもが語られることは多くない。今回は虐待を受けた子どもが多く暮らす「児童養護施設」をテーマに、課題を構造化する。
2019年、幼い児童の虐待死やそれに伴う児童相談所への批判が大きなニュースとなった。しかし、保護された子どもの「その後」や、保護されなかった子どもが語られることは多くない。今回は虐待を受けた子どもが多く暮らす「児童養護施設」をテーマに、課題を構造化する。
「いままで積み上げてきたものがすべてなくなってしまったような気持ちでした。まさに、心にぽっかり穴が空いたような孤独感が強かったです」
児童養護施設で16年間過ごした山本昌子さんは、退所後の気持ちをこう振り返る。

山本さんは生後4ヶ月で乳児院に預けられ、2歳から児童養護施設に入所。退所するまで施設で暮らした。
自身が金銭的な理由から振袖を着られなかったことから、現在は施設退所者に振袖や袴を着て撮影する体験をプレゼントしている。
今回はそんな山本さんに施設を退所する際の心境について聞いた。
施設は自分の人生のすベてだった
――退所後に大変だったことは何ですか。
いちばん辛かったのは孤独感に耐えることでした。
私はあんまり親に会いたいと思ったことはないんです。お母さんの顔はまったく分からないですし。
本当の親と暮らしたことがないことは、私にとっては大した問題ではなくて、自分が可哀想だと思ったこともほとんどありません。
私はたくさんの人と一緒にいるのが好きだったので、むしろ施設でいろんな人とつながることができてよかったと思っています。

ずっと施設にいたので、施設での生活が自分にとってのあたり前だったんです。
だから、その生活がずっと続くんだろうなと勝手に思っていて。
卒園のタイミングで離れることになってはじめて、「施設で育つ」ってこういうことなのか、と考えさせられました。
施設を出たら、自分がいた部屋には新しい子どもが入ってくるんです。
それ自体はどうしようもないことなのですが、「やっぱり自分はたくさんいる子どもたちの一人でしかなかったんだ」という気持ちになりました。
自分が築き上げてきたものが全部なくなってしまったような気がしました。
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