

意図しない妊娠の割合が高い10代の妊娠。10代の中絶だ
意図しない妊娠の割合が高い10代の妊娠。10代の中絶だけでも1日あたり約40件、年間にして1万件以上行われています。本特集では、その背景に潜む性教育の課題や、避妊へのアクセスハードルの高さなどの社会の側の問題にフォーカス。性と生殖の自己決定を歪める社会の構造を考えます。

意図しない妊娠の割合が高い10代の妊娠。10代の中絶だけでも1日あたり約40件、年間にして1万件以上行われています。本特集では、その背景に潜む性教育の課題や、避妊へのアクセスハードルの高さなどの社会の側の問題にフォーカス。性と生殖の自己決定を歪める社会の構造を考えます。
意図しない妊娠の割合が高い10代の妊娠。10代の中絶だけでも1日あたり約40件、年間にして1万件以上行われています。本特集では、その背景に潜む性教育の課題や、避妊へのアクセスハードルの高さなどの社会の側の問題にフォーカス。性と生殖の自己決定を歪める社会の構造を考えます。



貧困や虐待などによる、家庭や学校での孤立――。
本特集のテーマ「若年妊娠」の背景には多くの場合、こうした事情があると関係者は口を揃える。
そこで、今回は意図しない若年妊娠に至る背景に迫る。
寂しさを埋めるために
日本性教育協会による「第7回青少年の性行動全国調査」では、家族や学校に対する印象と、性交経験率や性暴力被害との関連性が指摘されている(日本性教育協会『「若者の性」白書』2013)。
特に高校生女子は家庭が「楽しくない」と回答する場合に、性交経験率が高い。
また家庭が「楽しくない」と回答した高校生女子は、デートDV経験率が38%に上る。これは、「楽しい」と回答した場合の倍近くにあたる。
同様に、性的行為の強要被害経験がある高校生女子は、被害経験がない者に比べて、学校の授業が「楽しくない」、勉強時間も「まったくしない」と回答する割合が高い。
いずれも日本性教育協会『「若者の性」白書』(2013)にもとづき編集部作成。
こうした中高生の状況について、性暴力をなくすべく啓発活動を行ってきたNPO法人しあわせなみだ(東京都)理事長の中野宏美さんはこう説明する。











この記事はメンバーシップ限定です。
社会問題をより深く、構造的に理解するために、リディラバジャーナルのメンバーシップに参加してみませんか?
メンバーシップ登録