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特集
不認定率99.8%:日本の中にある「難民問題」
最終回

「難民問題」をめぐる人道的な社会コストをどう考えるか

「日本の中の“難民問題”」特集、いかがでしたか。リディラバジャーナル編集長の安部です。

 

難民問題は世界的に最も注目されている社会問題です。今回の特集では、世界の動きと日本の動きを接続していく「難民認定のプロセス」を中心に設計しました。日本における難民問題に関しては、「日本は難民条約を狭義に解釈している」という言説が多くあります。

 

ただ具体的にどの部分で、どのような解釈の余地が生じてしまっているのかを理解している人はごく一部の人たちだけでしょう。実際的な運用の場面にこそ解釈の余地が生まれ、課題となっていることから、できるだけ詳らかに伝えていけるよう努力しました。

ヘイトスピーチとは異なる「人道性と合理性の衝突」

ヨーロッパ諸国ではここ数年、数万人〜数十万人の難民を受け入れてきてますが、各国で難民に対して排外主義を掲げる政党が躍進しています。それは自国に難民が定住した場合、ただでさえ高い失業率の中で自分たちの雇用を脅かす存在になるのではないかという懸念が背景にあるからです。

 

人道的な理由だけで国家運営ができないこともまた事実です。

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特集 不認定率99.8%:日本の中にある「難民問題」 全10回
0章 はじめに
1章 「難民保護」より優先される「入国管理」
2章 厚くて高すぎる「難民認定」のハードル
3章 難民政策の欠陥が生む弊害と日本社会
4章 安部コラム
不認定率99.8%
全10回
4-1.「難民問題」をめぐる人道的な社会コストをどう考えるか