子どもが健やかに成長し、自立するためには、多様な人やも
子どもが健やかに成長し、自立するためには、多様な人やものと関わる豊かな体験が不可欠である 。しかし、地域社会の変化や大人の余裕の減少により、かつて当たり前に存在していた安価で無対価な体験機会は失われつつある 。社会全体で子どもを育むインフラは機能が低下、家庭と保護者へ負担が集中し、結果として子どもの自立に必要な成長機会が奪われている構造的な背景を明らかにする。

子どもが健やかに成長し、自立するためには、多様な人やものと関わる豊かな体験が不可欠である 。しかし、地域社会の変化や大人の余裕の減少により、かつて当たり前に存在していた安価で無対価な体験機会は失われつつある 。社会全体で子どもを育むインフラは機能が低下、家庭と保護者へ負担が集中し、結果として子どもの自立に必要な成長機会が奪われている構造的な背景を明らかにする。
子どもが健やかに成長し、自立するためには、多様な人やものと関わる豊かな体験が不可欠である 。しかし、地域社会の変化や大人の余裕の減少により、かつて当たり前に存在していた安価で無対価な体験機会は失われつつある 。社会全体で子どもを育むインフラは機能が低下、家庭と保護者へ負担が集中し、結果として子どもの自立に必要な成長機会が奪われている構造的な背景を明らかにする。
リディラバジャーナル構造化特集「体験格差〜どこに格差があるのか――。“自立の問題”として捉え直す子どもの体験〜」。
第3章は「体験機会の減少が子どもの自立・社会に影響を与える構造」を2回に分けて紹介する。第6回となる本記事では、子どもがどんな体験を失っており、それがどのように自立へ影響しているか、現場の声などをもとに見ていく。

人が自立する上で『失敗を恐れない挑戦』も時に必要となるが、その力を育むには、試行錯誤や失敗しても助けてもらった経験が不可欠だ。これらの経験をできる機会も減っている中で、子ども・若者支援団体は「挑戦して、失敗する体験ができる場所」として貴重な存在となっている。
「子どもの貧困」の解決に取り組んでいる認定NPO法人Learning for Allの佐藤麻理子さんも、「失敗できる場所」の価値を語る。

認定NPO法人Learning for All 子ども支援事業部エリアマネージャー。
「子どもの健やかな成長のために、失敗できる機会を持つことはとても重要です。そして、失敗するためには、安心して失敗できる場所が欠かせないと考えています。
安心できる場所でないと、子どもは『失敗したら怒られる』と萎縮してしまいます。失敗を避けるため、やれないことはやらず、結果として成長の機会を逃してしまうのです」
2023年に内閣府が実施した「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)」においても、安心できる場所や相談できる人がいる場所が多いほど、うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組めるようになっていることがわかる(※1)。

体験機会の減少は、上に挙げたような「失敗した経験」の喪失をもたらし、自立に影響を与えている。本記事では、体験機会が失われた結果起きていることや、失った経験を埋めようとする支援団体の実情を明らかにする。
失われる意欲、物差し、原動力――体験機会の減少による「経験の喪失」が自立へ与える影響とは
人によって体験が異なるのは当然のことである。一方で、体験機会が減少して経験が偏ると、能力や意欲に影響を与える可能性がある。
認定NPO法人育て上げネットは若者の「自立」をサポートしている。理事長の工藤啓さんは、ひきこもりや不登校の子ども・若者と接していると「足りていない経験」にある程度の共通点があることを指摘する。
そうした足りない経験を工藤さんたちは「経験の穴」と呼んでおり、それを埋めないと、働きに出られなかったり、社会に出てから苦労したりしてしまうと語る。
「経験の穴」の一例として挙げたのが、第2回の記事で紹介した「希望を聞いてもらう経験」である。それに加えて工藤さんは「立ち回りや処世術を学ぶ経験」の重要性も指摘する。

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル
続きをみるこんにちはリディラバジャーナルです。もうすぐ、子どもたちの夏休みが始まります。いまや子どもたちの居場所は、公園や図書館だけではありません。SNSやオンラインゲームを通じて、友達と話したり、学校や家庭とは異なるつながりを得たりする機会も増えています。SNSやゲームそのものが悪いわけではありません。好きなものでつながれる相手に出会えたり、学校や家庭とは違う関係に救われたりすることもあります。ただ、そのつながりが、思わぬ被害の入り口になってしまうこともあります。警察庁の統計では、SNSをきっかけとする性被害は高い水準で推移し、とりわけ小学生の被害は近年増加しています(※1)。
「知らない人とやり取りしなければ、防げるのではないか?」「自分で撮って送ったなら、本人にも責任があるのではないか?」そう感じる人もいるかもしれません。ただ、自画撮り被害の背景には、相手が時間をかけて関係を築き、子どもを断りにくい状況へ追い込んでいく過程があること。そして被害に遭った子どもが、「怒られる」「責められる」と感じて、誰にも言い出せなくなっていくことがあります。この記事では、自画撮り被害を子どもの不注意や自己責任だけで捉えず、その手前で何が起きているのか、そして被害を防ぐために周囲や社会に何ができるのかを考えていきます。
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