スマホを開けば、賭けは始められる—&mda
スマホを開けば、賭けは始められる——。ギャンブルのオンライン化が進んだ2020年代、依存は「より若く、より早く、より高額に」深刻化しやすくなった。なぜ本人も家族も気づけないまま、借金や生活崩壊まで加速してしまうのか。入口の広がり、歯止めの効きづらさ、発覚と支援の遅れ。2020年代に入りギャンブル依存がより陥りやすく、抜け出しにくくなっている構造を明らかにする。

スマホを開けば、賭けは始められる——。ギャンブルのオンライン化が進んだ2020年代、依存は「より若く、より早く、より高額に」深刻化しやすくなった。なぜ本人も家族も気づけないまま、借金や生活崩壊まで加速してしまうのか。入口の広がり、歯止めの効きづらさ、発覚と支援の遅れ。2020年代に入りギャンブル依存がより陥りやすく、抜け出しにくくなっている構造を明らかにする。
スマホを開けば、賭けは始められる——。ギャンブルのオンライン化が進んだ2020年代、依存は「より若く、より早く、より高額に」深刻化しやすくなった。なぜ本人も家族も気づけないまま、借金や生活崩壊まで加速してしまうのか。入口の広がり、歯止めの効きづらさ、発覚と支援の遅れ。2020年代に入りギャンブル依存がより陥りやすく、抜け出しにくくなっている構造を明らかにする。
リディラバジャーナル構造化特集「2020年代のギャンブル依存〜より早く、より若く、より深刻にハマる病〜」。
第4回となる本記事では、依存症から抜け出しにくい構造(2章)として、「より若く」変化しているギャンブル依存が若者にとってハイリスクになりやすい構造を明らかにする。

「学びもスキルも経験もない。社会人として土台のない状態のままだと、仮に20代後半にギャンブルをやめられたとしても、就ける仕事は非常に限られます」
そう語るのは、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(以下、考える会)の代表を務める田中紀子さんだ。
ここまで本特集では、2020年代に入りギャンブルのオンライン化が進み、ギャンブル依存が「より早く、より若く、より深刻に」変化していること。その中で、依存に陥りやすく、抜け出しづらくなっている構造を見てきた。
本記事では、そのうち「より若く」という変化に焦点を当てる。
いま、支援現場では若者からの相談が増えている。若者にとってのギャンブル依存は、生活を壊すだけでなく、学びやキャリアといった「これから」を直撃しうる。
2020年代のギャンブル依存が若者にとってハイリスクである構造を、支援現場の実感から詳しく見ていく。
若者はお金をどう工面する?奨学金の使用と直面する犯罪リスク
若者のギャンブル依存では、何がリスクとして大きいのか。支援現場がまず挙げるのは、まとまったお金に触れやすい環境と、追い詰められたときに危険な選択肢へ近づきやすい環境が重なっている点だ。
イントロ記事で触れた通り、近年、支援現場では若い依存当事者の相談割合が増加している。考える会の調査(※1)によれば、2020年代に入り20代の相談者が急増。2023年には20代と30代だけで全体の約8割を占めた。

考える会の田中さんは、支援現場で見えている若者の変化を次のように話す。

公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会 代表。競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)。第25回日本アルコール・アディクション医学会優秀論文賞受賞。著書:『三代目ギャン妻の物語』(高文研)、『ギャンブル依存症』(角川新書)。
「大学生同士でお金の貸し借りが横行しています。ギャンブルに注ぎ込んだり、人と貸し借りできたりするような大金を大学生が持っているんです。
なぜかというと、大きいのは奨学金です。制度や学校によって差はありますが、前期・後期など、まとまって振り込まれるケースもある。そうすると、一時的に使える大きなお金として手元に置けてしまう。
私たちが学生だった頃を思うと、ちょっと考えられない感覚です。奨学金を借りる学生が増えてきた時代だからこそ、一時的に手にする大金の使い方を間違ってしまう人もいるのでは、と感じています」
日本学生支援機構の「令和4年度 学生生活調査(※2)」によれば、近年、奨学金を受給している人の割合は増加しており、現在は学生の約2人に1人が利用している。

もちろん「奨学金=危ない」というわけではない。ただ、まとまった入金は、生活費が毎月少しずつ入るのとは違い、使い道の線引きが曖昧になりやすい。そこでギャンブルに使ってしまうリスクがあると考えられる。
田中さんはさらに、借金が膨らんだ先で犯罪につながるリスクも高いのではないかと指摘する。
「2020年代のギャンブル依存は、ネットとの親和性が非常に強い。いまの若い人たちはスマホやネットが生まれたときからある世代なので、追い詰められたときに解決策もネット上に求めがちです。
ネット上では、『お金に困っている』といった発信や検索に、向こう(特殊詐欺集団など搾取する側)が引っかかるように仕掛けていることもあります。そうすると、『目先のお金をなんとかしなきゃ』と、闇バイトなどの犯罪に結びつきやすいんです」
第3回で、2020年代のギャンブル依存では「短期間で高額な借金」を抱え、それをギャンブルで返そうとして抜け出しにくくなる構造があり、その先に犯罪につながるリスクがあると触れた。
ここで田中さんが言うのは、「若者だから必ず犯罪に向かう」ということではない。奨学金など“まとまったお金”が入り口になりうること、さらにSNSなどを通じて危険な選択肢へ近づきやすいことが重なると、犯罪に巻き込まれるリスクが上がるということだ。
回復を阻む「孤立」。自分の周りにギャンブルしかない生活へ
借金やお金の問題は、目に見える。けれど支援現場が「見えづらく深刻な問題」として挙げるのは、孤立だ。
第3回で、ギャンブル依存から抜け出しにくい要因として「相談がしづらく孤立しやすい」という点に触れた。田中さんはとりわけ若者について、孤立が深まりやすいと感じているという。

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続きをみるこんにちは。リディラバジャーナルです。「社会貢献したい。だけど具体的に何をしたら良いかわからない」「社会課題へ関心を持ち続けたいけど、SNSで言い争っている人たちがいたから、見なかったことにした」そんなモヤモヤを抱える大学生のみなさんへ、持続可能な社会課題との向き合い方のヒントとなる記事をお届けします。
※このページからリディラバジャーナルの記事にアクセスすると、どなたでも3月3日(火)まで無料でお読みいただけます!
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