• 新しいお知らせ
    ×
    • 特集「子どもの体験格差」第7回を公開 親と学校に子育てを丸投げした社会が行き着く格差の固定化と少子化

      構造化特集「子どもの体験格差」第7回を公開しました。格差の固定化と少子化という2つの側面から、体験格差が社会に与える影響や、体験格差を生じさせる構造が変わらないことによって生じる問題を明らかにします。記事はこちらから。

      2026/7/22(水)
    • 特集「子どもの体験格差」第6回を公開 子ども・若者を支援する団体が見た経験喪失の現実

      構造化特集「子どもの体験格差」第6回を公開しました。体験機会の減少は「失敗する経験」などの、経験の喪失をもたらし、自立に影響を与えています。本記事では、子どもがどんな体験や経験を失っており、それがどのように自立へ影響しているか、失った経験を埋めようとする支援団体の実情などをもとに明らかにします。記事はこちらから。

      2026/7/21(火)
    • 特集「子どもの体験格差」第5回を公開 困難な状況にある家庭で体験機会がさらに減る構造

      構造化特集「子どもの体験格差」第5回を公開しました。体験格差については保護者の経済力の高低という文脈で語られがちです。しかし、実際には「時間・経済・精神的な余裕の無さが連鎖している」など、単純にお金の有無では語れない問題です。本記事では、複数の要因が連鎖して体験格差を深刻化させている家庭の実態を、データと当事者の声から明らかにします。記事はこちらから。

      2026/7/17(金)
構造化特集
外国人の健康 第2回
公開日: 2026/6/15(月)

病院に行くのをためらう——在住外国人を遠ざける言葉・お金・文化の壁

公開日: 2026/6/15(月)
構造化特集
外国人の健康 第2回
公開日: 2026/6/15(月)

病院に行くのをためらう——在住外国人を遠ざける言葉・お金・文化の壁

公開日: 2026/6/15(月)
構造化の視点

保険証があっても、必要な医療につながりづらい&mdas

・・・もっと見る

保険証があっても、必要な医療につながりづらい——。日本で暮らす在住外国人が増える一方、言葉や情報、制度、経済的負担などの壁が重なり、医療アクセスに困難が生じている。在住外国人が健康の困りごとを抱える要因、職場・学校・医療機関など受け入れ現場の課題、医療通訳や地域支援を支える仕組みの弱さ。在住外国人が必要な医療につながりにくい社会の構造を明らかにする。

保険証があっても、必要な医療につながりづらい——。日本で暮らす在住外国人が増える一方、言葉や情報、制度、経済的負担などの壁が重なり、医療アクセスに困難が生じている。在住外国人が健康の困りごとを抱える要因、職場・学校・医療機関など受け入れ現場の課題、医療通訳や地域支援を支える仕組みの弱さ。在住外国人が必要な医療につながりにくい社会の構造を明らかにする。

保険証があっても、必要な医療につながりづらい——。日本で暮らす在住外国人が増える一方、言葉や情報、制度、経済的負担などの壁が重なり、医療アクセスに困難が生じている。在住外国人が健康の困りごとを抱える要因、職場・学校・医療機関など受け入れ現場の課題、医療通訳や地域支援を支える仕組みの弱さ。在住外国人が必要な医療につながりにくい社会の構造を明らかにする。


オーディオブック(ベータ版)

リディラバジャーナル構造化特集「外国人の健康〜保険に入っていても、医療につながりにくい社会〜」。

 

第2回となる本記事では、在住外国人の健康問題の実態(1章)として、必要な医療へのアクセスを阻む「言葉の壁」「経済的な壁」「文化・心の壁」について見ていく。

 

 

第1回では、在住外国人が必要な医療につながりにくいことで、どのような問題が起きているのかを見てきた。

 

体調が悪くてもすぐに病院へ行けず、受診したときには症状が進んでいる。
医療機関ではなく、SNSや知人を頼って自己判断で対処する。
妊娠や出産について、誰にも相談できないまま孤立してしまう。

 

こうした状況は、一見すると本人が「病院に行かない」「相談しない」ことを選んでいるように見えるかもしれない。

 

しかしその背景には、必要な医療に向かう一歩を妨げる、いくつもの壁がある。

 

本記事では、前回取り上げた事例を例に出しながら、在住外国人の医療アクセスを難しくしている「言葉の壁」「経済的な壁」「文化・心の壁」を解説する。

自分の症状を説明できるか——病院に行きづらくさせる「言葉の壁」

体調が悪いとき、病院に行く。多くの人にとっては当たり前の行動だが、在住外国人の中には医療にかかることをためらうケースがある。

 

日本に18年在住し、医療通訳としても活動するベトナム国籍のDinh Thi Hong Nhung(ニュン)さんは、第1回でこう話していた。

 

Dinh Thi Hong Nhung(ディン・ティ・ホン・ニュン)
ベトナム出身。日本に定住して18年。医療通訳として、外国人住民が安心して医療を受けられるよう、医療機関と患者双方をつなぐ支援に携わる。言語面だけでなく、文化や生活背景の違いにも配慮した通訳・相談支援を行っている

 

「私の周囲にいるベトナム人を見ていると、体調が悪くてもすぐに病院に行かず、しばらく様子を見てしまう傾向があります。(中略)その結果、受診のタイミングが遅れ、病院に行った時には症状が進んでいて、重い状態になっているケースも少なくありません」

 

なぜ体調が悪くても、すぐに病院に行けないのか。

 

大きな要因の一つが言葉の問題だ。ニュンさんは自身の周囲にいるベトナム人についてこう話す。

 

「出稼ぎ目的で来日する人が多く、日本語が十分に話せない人は少なくありません。

 

病院に行くとまず問診票を書くと思うのですが、漢字だらけじゃないですか。普通の日本語でも難しいのに、自分の症状を説明したり、医療従事者の方の説明を理解したりする必要もあるので、とても大変です」

 

株式会社サーベイリサーチセンターの「令和6年度 在留外国人に対する基礎調査 報告書」(※1)によれば、日本語能力の会話について、「日常生活で必要な会話ができる」水準に達していない人は、合わせて31.6%にのぼる。
 

 

同調査はWeb調査であり、回答率は38.9%にとどまる。日本語や情報取得が難しさを抱える人ほど回答しにくい可能性があり、実際の割合はさらに高いことも考えられる。

 

また、日常会話ができることと、医療の場面で困らないことは違う

 

体のどこが、いつから、どのように痛むのかを説明する。
医師の説明を聞き、検査や治療に同意する。
薬の飲み方や注意点を理解する。

 

こうした場面では、日常生活で使う日本語よりも、正確で専門的なコミュニケーションが求められる。

※リディラバジャーナルについてもっと知りたい方はコチラ
リディラバジャーナル編集部。「社会課題を、みんなのものに」をスローガンに、2018年からリディラバジャーナルを運営。
note
リディラバジャーナル編集部
noteのicon
60年で100トン→13トンに激減。「今年はうなぎが安い」と単純に喜んでいいのか?【ニュースに潜む社会課題をキャッチ!】
2026年7月24日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

続きをみる
「スイカは赤い」ことを知らない14歳。お金のかかる旅行だけじゃない、本当の「体験格差」の中身とは?【ニュースに潜む社会課題をキャッチ!】
2026年7月10日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

続きをみる
夏休み、SNSの向こうで。       「自画撮り被害」を自己責任で終わらせないために
2026年7月10日

こんにちはリディラバジャーナルです。もうすぐ、子どもたちの夏休みが始まります。いまや子どもたちの居場所は、公園や図書館だけではありません。SNSやオンラインゲームを通じて、友達と話したり、学校や家庭とは異なるつながりを得たりする機会も増えています。SNSやゲームそのものが悪いわけではありません。好きなものでつながれる相手に出会えたり、学校や家庭とは違う関係に救われたりすることもあります。ただ、そのつながりが、思わぬ被害の入り口になってしまうこともあります。警察庁の統計では、SNSをきっかけとする性被害は高い水準で推移し、とりわけ小学生の被害は近年増加しています(※1)。

知らない人とやり取りしなければ、防げるのではないか?」「自分で撮って送ったなら、本人にも責任があるのではないか?」そう感じる人もいるかもしれません。ただ、自画撮り被害の背景には、相手が時間をかけて関係を築き、子どもを断りにくい状況へ追い込んでいく過程があること。そして被害に遭った子どもが、「怒られる」「責められる」と感じて、誰にも言い出せなくなっていくことがあります。この記事では、自画撮り被害を子どもの不注意や自己責任だけで捉えず、その手前で何が起きているのか、そして被害を防ぐために周囲や社会に何ができるのかを考えていきます。

続きをみる
×
CONTENTS
intro
在住外国人の健康問題の実態
no.
1
no.
2
no.
3
在住外国人を受け入れる側の課題
no.
4
no.
5
no.
6
支援の仕組みをつくる難しさ
no.
7