被害者だけでなく加害者も助ける理由――新宿歌舞伎町駆け込み寺 玄秀盛さん
被害者だけでなく加害者も助ける理由――新宿歌舞伎町駆け込み寺 玄秀盛さん
社会問題解決のために長年貢献し、社会にインパクトを与えてきた人物の経歴に迫る連載「ソーシャルセクター列伝」。
今回は、事業経営などを経て40代で「新宿歌舞伎町駆け込み寺」を設立し、現在まで18年もの間、述べ5万人以上の悩み相談に乗ってきた玄秀盛(げんひでもり)さんにフォーカス。
「24時間365日相談者を受け入れる」という型破りなスタイルで、DV、虐待、貧困、ハラスメント、ひきこもりなど、さまざまな悩みを解決してきた玄さん。
現在も「公益社団法人日本駆け込み寺」にて相談を受け続けているほか「一般社団法人再チャレンジ支援機構」では、元受刑者の支援活動にも積極的に取り組んでいる。
自分のもとへ来た相談者を無条件に助けようとする熱意や行動力はどこから来るのか。前回に続き、玄さんの激動の半生に迫る。
「直接会って話を聞く」が鉄則
2019年から20年にかけての年末年始も、日本駆け込み寺の事務所にずっとおった。俺が大事にしてるのはとにかく、相談者本人に直接会って話を聞くこと。
本人を見たら1、2分で、その人がいま人生のどんな迷路に迷い込んでいるのか、道やったら、どの交差点におるのかが鳥瞰図で見える。
それは、電話やメールではわからへんからね。悩みごとの一番肝心なとこって地上じゃなくて地下にある。だから普通は見えへんねん。
駆け込み寺が話題になってからはテレビの出演依頼が増えて、コメンテーターなんかもひととおりやったけど、やっぱり、現場とは全然違ったな。
「1分で喋ってください」といわれたり、テレビで相談に乗る企画があっても、俺はもっと相談者に突っ込んで聞きたいけど、番組の都合上そこまではできない。
テレビでは「ヤクザ」とか「クスリ」とかそういうワードはNGやから、相談内容も事前に審査がある。
俺としては、たとえテレビの企画であっても、せっかく勇気を持って話にきてくれてるんやから、本筋論をやらないと意味がないと思ってた。
どんな想いで来てくれてるかが大事やし、相談者の口から出てくるヘドロを一生懸命手で掃除するのが、俺の役目やから。
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ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル
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続きをみるこんにちはリディラバジャーナルです。もうすぐ、子どもたちの夏休みが始まります。いまや子どもたちの居場所は、公園や図書館だけではありません。SNSやオンラインゲームを通じて、友達と話したり、学校や家庭とは異なるつながりを得たりする機会も増えています。SNSやゲームそのものが悪いわけではありません。好きなものでつながれる相手に出会えたり、学校や家庭とは違う関係に救われたりすることもあります。ただ、そのつながりが、思わぬ被害の入り口になってしまうこともあります。警察庁の統計では、SNSをきっかけとする性被害は高い水準で推移し、とりわけ小学生の被害は近年増加しています(※1)。
「知らない人とやり取りしなければ、防げるのではないか?」「自分で撮って送ったなら、本人にも責任があるのではないか?」そう感じる人もいるかもしれません。ただ、自画撮り被害の背景には、相手が時間をかけて関係を築き、子どもを断りにくい状況へ追い込んでいく過程があること。そして被害に遭った子どもが、「怒られる」「責められる」と感じて、誰にも言い出せなくなっていくことがあります。この記事では、自画撮り被害を子どもの不注意や自己責任だけで捉えず、その手前で何が起きているのか、そして被害を防ぐために周囲や社会に何ができるのかを考えていきます。
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