• 新しいお知らせ
    ×
公開日: 2020/1/20(月)

小さなNGOで、給料ゼロからのスタート――ピースウィンズ・ジャパン 大西健丞さん

公開日: 2020/1/20(月)
公開日: 2020/1/20(月)

小さなNGOで、給料ゼロからのスタート――ピースウィンズ・ジャパン 大西健丞さん

公開日: 2020/1/20(月)

新たにスタートした連載「ソーシャルセクター 列伝」。
 
今回は、20代の若さで国際協力NGOピースウィンズ・ジャパンを立ち上げるなど、日本国内における社会起業家の先駆者・大西健丞(けんすけ)さんにフォーカス。
 
イラク戦争下における人道支援やアフガニスタンの難民支援、東日本大震災をはじめとする国内の大規模災害被災者支援、犬の殺処分ゼロ活動など、20年以上もの間、さまざまな公益事業に従事してきた。

 

現在も日本を含む世界16カ国・地域において、160万近い人々に支援を届けているが、その原動力とは一体何なのか。型破りな人柄とともに、社会起業家の先駆者としての経歴に迫る。

 

※本記事は全4回連載のうちの2回目です。

登山後に訪れたクルディスタン

大学を卒業するころに父親が亡くなり、保険金が出ました。母親が「勉強のためだったら使っていいよ」と言ってくれたので、その一部をもらって、人道支援や紛争解決について学ぶためにイギリスの大学院に進学しました。
 
今から約30年前のことですが、当時から、ヨーロッパでは戦争や紛争解決に関する研究が他国よりも進んでいて、第三者が紛争にどう介入するか、という研究もすでに体系化されていたんです。

 

あとは、「上智大学の割に英語が上手じゃないね」と言われていて、「そこまで言うなら、『英国』に行ってやろうじゃないか」と(笑)。
 
ブラッドフォード大学の大学院時代、修士論文を書くために、イラク北部に位置するクルド人の自治地域の人道介入に関する論文を読んでいました。書いているのは有名な学者の先生ばかりなのですが、誰も実際の現場には行っていないということに気がついたんです。

 


イギリスへの留学時代の写真。 


もちろん、現場に行かないと論文を書けないわけではないけれど、その学者の先生たちに当時の自分が勝てるものは体力だけ。だからその優位性を活かして(笑)、ヨーロッパ・アルプスの登山後に、そのままクルディスタンへ行ってみることにしました。

 

どうして危険な地にわざわざ足を踏み入れたか?……山好きは、情熱を抑えられないものなんです(笑)。
 
そこで欧米のNGOの活動を見たのですが、現地の事務所の前にはランド・ローバー(イギリスの自動車メーカー)が数十台も並んでいたり、当時すごく高価だった衛星回線の接続機があったり、経営がしっかりしていて資金力があることに、日本のNGOとの違いを感じました。
 
NGOのスタッフも、たとえばオックスフォード大学で博士号を取ったような人が働いていて。日本だと、東大の大学院を出た学生が、命がけで身代金をかけられているような場所へ行って働いたりしないですよね。そのあたりも違っていました。...

※リディラバジャーナルについてもっと知りたい方はコチラ
note
リディラバジャーナル編集部
noteのicon
『ネットで全て分かる』は本当? ――兵庫県知事選から見える情報収集の"偏り"を考える
2024年11月22日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
【強迫症啓発週間】発達障害支援に欠けた「学校・家庭・福祉をつなぐ"あいだ"の存在」
2024年10月18日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「東大だと結婚が難しくなるから、慶應にしておけば」国際ガールズ・デーに読みたい、女子にかけられている呪い
2024年10月11日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
東京・埼玉で相次いだ闇バイトによる強盗。指示役に脅されていた若者も?
2024年10月4日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「選択的夫婦別姓制度」が総裁選の焦点に?日本の姓の歴史の背景をひもとく
2024年9月17日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
新しい認知症観とは?“常識”を捨て、認知症の人に「寄り添う」ことが、その人らしさの尊重に繋がる
2024年9月6日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「9月1日」を乗り越えた子どものその後は?SOSを聞き逃さず、切れ目のない支援を
2024年8月30日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
子どもは「安心して学校を休む権利」をもっている。夏休み明けの子どもの自殺防止に役立つチェックリストも
2024年8月23日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「食品ロス」が「日本の食料自給率」を救う?2つの社会課題を解決へ導く循環型システム
2024年8月9日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「パパは寝てる」Tシャツの裏で、男性の育休取得率は過去最高に。新旧の価値観がぶつかり合う転換期
2024年8月2日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
起業家が受ける不当な圧力・セクハラ。背景にあるものは?【ニュースに潜む社会課題をキャッチ!】
2024年7月26日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「障害者が子どもを産むな」ひとつでもできないことがあれば子どもをもってはいけないのか?
2024年7月19日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
芸術祭なのに、米作りに雪かき?「大地の芸術祭」が挑む地域づくりとは
2024年7月12日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
「夏休みに特別な体験をさせられない」子どもの体験格差は、学ぶ意欲や将来の可能性にまで影響を及ぼす?
2024年7月8日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
メディアが作り出した? 生活保護費引き下げにつながった世論
2024年7月1日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
在日クルド人に対するSNSでのヘイトスピーチ。書き込みへの法的措置の意義とは?
2024年6月21日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
輪島・珠洲の断水解消も、水道は使えない。復興を左右するのは世間の関心の深さ
2024年5月31日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
少しずつ可視化されてきた「恋愛的にも性的にも惹かれない」人たち。アロマンティック・アセクシュアルとは?
2024年5月24日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
喜べない教員の給与増。残業が残業だと認められない給特法とは?
2024年5月17日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
勤務時間15分減で退職金ゼロ?非正規の人の労働条件を改善するための制度のはずが…
2024年5月14日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
性犯罪の被害者の約半数が子ども。わが子をグルーミングから守るには?【ニュースに潜む社会課題をキャッチ!】
2024年5月7日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
動物の虐待摘発過去最多。「保護犬・保護猫」前進の裏で生まれる課題
2024年4月12日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
スクールカウンセラー約250人が雇い止め。子どもの心の健康を支える専門職なのに任期は1年?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2024年4月4日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
依存症の人に必要なのは「反省や刑罰」ではなく「治療と仲間」
2024年3月29日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
「同性婚を認めないのは違憲」互いの違いを尊重できる成熟した社会へ
2024年3月18日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
×
CONTENTS
intro
ピースウィンズ・ジャパン 大西健丞さん
no.
1
no.
2
no.
3
no.
4
新宿歌舞伎町駆け込み寺 玄秀盛さん
no.
5
no.
6
no.
7
no.
8
社会福祉法人伸こう福祉会 片山ます江さん
no.
9
no.
10
no.
11
no.
12