• 新しいお知らせ
    ×
構造化特集
痴漢大国ニッポン 第5回
公開日: 2018/6/5(火)
更新日: 2023/11/29(水)

痴漢し続けて30年…元加害者の告白

公開日: 2018/6/5(火)
更新日: 2023/11/29(水)
構造化特集
痴漢大国ニッポン 第5回
公開日: 2018/6/5(火)
更新日: 2023/11/29(水)

痴漢し続けて30年…元加害者の告白

公開日: 2018/6/5(火)
更新日: 2023/11/29(水)
構造化の視点

女性への性暴力を告発する「#metoo」が盛り上がるな

・・・もっと見る

女性への性暴力を告発する「#metoo」が盛り上がるなか、最も日常的で身近な性犯罪である痴漢は、いまもなお目立った対策がなされていません。痴漢を個人ではなく社会の問題にするべく、問題を生むことが多い男性側にフォーカスをして取材。加害者へのインタビューも交え、問題が生まれる構造を紐解きます。

女性への性暴力を告発する「#metoo」が盛り上がるなか、最も日常的で身近な性犯罪である痴漢は、いまもなお目立った対策がなされていません。痴漢を個人ではなく社会の問題にするべく、問題を生むことが多い男性側にフォーカスをして取材。加害者へのインタビューも交え、問題が生まれる構造を紐解きます。

女性への性暴力を告発する「#metoo」が盛り上がるなか、最も日常的で身近な性犯罪である痴漢は、いまもなお目立った対策がなされていません。痴漢を個人ではなく社会の問題にするべく、問題を生むことが多い男性側にフォーカスをして取材。加害者へのインタビューも交え、問題が生まれる構造を紐解きます。


オーディオブック(ベータ版)

※本記事では、痴漢の実態や加害者の心理について詳しく触れています。実態をお伝えするために生々しいエピソードもあるため、フラッシュバックやPTSD(心理外傷後ストレス障害)を懸念される方は、ご留意ください。

 

「痴漢をしているときは、興奮した状態にあったと思いますけど、勃起していないことも多かったんです。だから、性欲を満たすという感じではなかったと思います。なんていうか、女性に触れていることに対して、安心感のようなものがあって……。大学で電車通学が始まってから痴漢するのが日常化して、本当にひどい痴漢を始めたのは社会人になってからです」

 

30年間、痴漢をしつづけてきたという男性。なぜ痴漢をしていたのか、なぜやめられなかったのか。

 

3時間にわたって話を聞いた。「痴漢加害者」としての実像に迫った結果、その告白の最後(次回)には衝撃の事実も明かされた。

 

 

ーーいつ頃から痴漢をするようになったんですか。

 

高校生の頃、数回ですが、バスの中で女性の身体に触れたことがありました。本格的にやり始めたのは大学に入ってから。

 

私は今58歳なんですけど、痴漢で捕まって最後に刑務所から出所したのが48歳なので、30年ぐらい痴漢をしつづけていました。

 

通学中や通勤中の電車内でほとんど毎日やっていました。

 

ーー痴漢のきっかけになるようなことはあったのでしょうか。

 

きっかけは思い出せないんですけど、女性の身体を触るということで言えば、2歳下の妹がいて、小学校の頃に妹の身体を触わっていたのが最初です。

 

身体というか、もっぱら性器です。

 

妹は抵抗していました。なぜそんなことをしていたのかはわかりませんが、興味本位だったんだと思います。

 

そうした延長線上に痴漢があったのかなと。

 

痴漢をしていたのも、もともと女性とのコミュニケーションがあまり得意ではなく、女性と会話してお付き合いをするという流れをショートカットして触っていたんだと思います。

 

だから性的な欲求というよりは、女性とのコミュニケーションのつもりでした。

 

ーー痴漢は電車内で?

 

はい。痴漢をやり始めた頃、たしか毎朝8時くらいにぎゅうぎゅう詰めの満員電車に乗っていたんですが、ドア付近にある女性がいまして。

 

学生っぽくはなかったので20代前半くらいの社会人だったと思います。ちょっと触ってみようと思って手を伸ばしたら触れたんです。

 

その女性はいつもスカートだったので、少しずつスカートをめくり、下着の中に手を入れられれば、さらに指を忍ばせて……。

 

その電車は駅間が5〜10分くらいと長かったので、ずっとそうした行為をしていました。

 

Shutterstock.com

 

ーーその女性に対しては、毎朝痴漢をしていたと。

※リディラバジャーナルについてもっと知りたい方はコチラ
note
リディラバジャーナル編集部
noteのicon
反ワクチン情報を流す医師がいるのはなぜ?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2023年12月1日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
病院の約半数、公立病院は98%が赤字。診療報酬の引き下げは医療レベルの引き下げに?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2023年11月24日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
構造化特集「地域医療」の内容を一部公開します
2023年6月9日

みなさんこんにちは、リディラバの鈴木です!今回は、リディラバジャーナルで公開中の構造化特集「地域医療」の冒頭をこちらのnoteでも公開します。何かあったら病院で治療が受けられる。私たちの「当たり前」を維持するために、様々な課題を抱えながら尽力する医療現場の姿を知ってもらえたら嬉しいです。


続きをみる
6月の構造化特集「地域医療」への思い
2023年6月9日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。

******みなさん、こんにちは!担当した構造化特集「地域医療 超高齢化社会に必要な『撤退戦』」が本日より公開となりました!今日は特集内には書いていない、特集に込めた思いをご紹介させてください。

続きをみる
子どもの発達障害、構造化マップを公開
2023年4月16日

※この投稿はリディラバジャーナルの会員限定FBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。*****みなさん、こんにちは!!!リディラバジャーナルの井上です。

今週はとても嬉しいことがあったので、ご報告させてくださいm(_ _)m

続きをみる
構造化。テーマは「子どもの発達障害」
2023年4月7日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルの井上です。

早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。

続きをみる
編集部メンバーの想いを公開しました
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******皆さん、こんにちは〜!

編集部の井上です。今日は、

続きをみる
「無戸籍」当事者の声を聞いてほしい。
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。ーーーみなさん、こんにちは!リディラバジャーナル編集部の井上です。

2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

続きをみる
×
CONTENTS
intro
なぜ男は「痴漢」になるのか
no.
1
no.
2
no.
3
痴漢被害と加害…当事者たちの告白
no.
4
no.
5
no.
6
no.
7
痴漢大国からの脱却は可能なのか
no.
8
no.
9
no.
10
安部コラム
no.
11