no.
49
少年犯罪
公開日: 2020/10/12(月)
更新日: 2023/3/27(月)

厳罰化が少年犯罪の抑制になるとは限らない――犯罪心理学の専門家が警鐘を鳴らす少年法改正(前編)

公開日: 2020/10/12(月)
更新日: 2023/3/27(月)
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49
少年犯罪
公開日: 2020/10/12(月)
更新日: 2023/3/27(月)

厳罰化が少年犯罪の抑制になるとは限らない――犯罪心理学の専門家が警鐘を鳴らす少年法改正(前編)

公開日: 2020/10/12(月)
更新日: 2023/3/27(月)

現在の日本では、20歳未満の少年犯罪に対しては刑法ではなく「少年法」が適用される。少年法では、処罰をくだすよりも、将来犯罪ないし非行を行わないように、少年の更生や健全な育成を重視する。

 

しかし、2022年4月に施行される改正民法の成人年齢引き下げにともなって、少年法の適用年齢の引き下げなどの検討がなされてきた。

 

少年による凶悪な事件が起きると厳罰化が叫ばれるが、果たして厳罰化によって私たちの社会は安全になるのだろうか。犯罪心理学や臨床心理学を専門とする、筑波大学教授の原田隆之さんに話を聞いた。

 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた7/22のライブ勉強会「少年法の適用年齢引き下げは私たちの社会を安全にするのか?」の内容をもとに記事化した前編です。

 

<原田隆之さん(筑波大学教授,東京大学客員教授)>
筑波大学教授、東京大学客員教授。博士(保健学)。専門は、臨床心理学、犯罪心理学、精神保健学。法務省、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)勤務を経て、現職。エビデンスに基づく依存症の臨床と理解、犯罪や社会問題の分析と治療がテーマです。疑似科学や根拠のない言説を排して、犯罪、依存症、社会問題などさまざまな社会的「事件」に対する科学的な理解を目指します。主な著書に「痴漢外来:性犯罪と闘う科学」「サイコパスの真実」「入門 犯罪心理学」(いずれもちくま新書)、「心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門」(金剛出版)。

少年法はどう変わるのか 

そもそも少年法とはどのような法律で、どう変わるのか。

 

少年法では、20歳未満の少年による犯罪はすべて、家庭裁判所に送る仕組みになっている。そこで、保護観察や少年院送致などの措置が決まり、教育的な働きかけによって少年の更生を目指す。

 

しかし、殺人事件や傷害致死の場合、家庭裁判所が刑事処分相当と認めれば検察官に送致され、少年であっても成人と同様に公開の刑事裁判で刑罰が科される。原田さんはその経緯についてこう説明する。

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CONTENTS
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ホームレス
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若年介護
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奨学金
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差別
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観光
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子どもの臓器提供
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11
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12
都市とコロナ
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13
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ICT教育
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15
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産後うつ
no.
17
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18
宇宙
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19
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20
戦争
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21
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22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
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30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
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33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
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40
ワクチン
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41
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薬物依存
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性の悩み
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45
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46
リブランディング
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47
no.
48
少年犯罪
no.
49
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50
学校教育
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51
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LGBT
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53
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スロージャーナリズム
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ソーシャルセクター
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57
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教育格差
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59
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メディア
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61
大人の学び
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62
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63
地方創生
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64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
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81
地球温暖化対策
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82
no.
83
就労支援
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84
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85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
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89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
100
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101
温暖化対策
no.
102
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103
組織論
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104
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キャリア
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106
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復興
no.
108
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109
コミュニティナース
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110
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111
MaaS
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112
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113
地球温暖化
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セックスワーカー
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115
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感染症とワクチン
no.
117
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118
大学生の貧困
no.
119
no.
120
温暖化対策
no.
121
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同性婚
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123
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124
フェアトレード
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125
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シェアハウス
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127
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飲食業
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感染症とワクチン
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130
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131
国際報道
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132
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133
社会的養護
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認知症
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国際問題
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140
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141
コミュニティ
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143
コミュニティ
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145
コミュニティ
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コンサル×社会課題解決
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社会課題×事業
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社会課題×映画
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157
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159
社会教育士
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161
山岳遭難
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162
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163
支援者支援
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いじめ
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ゲーム依存
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168
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169
トランスジェンダーとスポーツ
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170
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171
うつ病患者の家族
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172
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173
パラスポーツ
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174
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175
代替肉
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176
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177
弱いロボット
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178
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179
戦争継承
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180
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181
女性の社会参画
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182
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子どもの居場所
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184
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185
感染症とワクチン
no.
186
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187
デジタル社会
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188
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189
若年女性の生きづらさ
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190
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ゼブラ企業
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192
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193
多胎児家庭の困難
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194
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ソーシャルイノベーション
no.
196
no.
197
ジェンダー
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198
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199
毒親
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200
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201
葬儀
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202
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203
感染症とワクチン
no.
204
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205
子どもの安全
no.
206
no.
207
優生思想
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208
no.
209
感染症とワクチン
no.
210
no.
211
障害
no.
212
no.
213
水産資源
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214
no.
215
教育格差
no.
216
no.
217
障害と性
no.
218
no.
219
医療
no.
220
no.
221
シングルマザー
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222
no.
223
多文化共生
no.
224
no.
225
誹謗中傷
no.
226
no.
227
児童労働
no.
228
no.
229
不登校
no.
230
no.
231
政治
no.
232
no.
233
食料危機
no.
234
no.
235
お金と社会課題
no.
236
no.
237
震災
no.
238
no.
239
まちづくり
no.
240
no.
241
精子提供
no.
242
no.
243
選挙
no.
244
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
245
クラウドファンディング
no.
246
レイシャルプロファイリング
no.
247
子育てと科学的根拠
no.
248
高齢者雇用
no.
249
介護
no.
250
no.
251