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公開日: 2021/7/6(火)

ゴールによって手法が変わる――経営コンサルタントが挑む社会課題解決(後編)

公開日: 2021/7/6(火)
公開日: 2021/7/6(火)

ゴールによって手法が変わる――経営コンサルタントが挑む社会課題解決(後編)

公開日: 2021/7/6(火)

プロボノや副業の浸透によって、現役世代でも社会課題解決の仕事への関心は高まり、その環境整備も整いつつある。

 

前編に引き続き、大手コンサルティングファームの経営コンサルタントとして企業の成長戦略に携わってきた齋藤直毅さんに、組織で働くビジネスパーソンが本業と並行して社会課題に取り組む際の姿勢や、問題解決のゴールと手法の考え方などについて聞いた。

 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2021/5/28のライブ勉強会「コンサルで挑む社会課題解決」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<齋藤直毅さん>
アビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット兼サステナビリティユニット マネージャー。新卒で入社以来、製造業・小売業・銀行・保険・商社・社会インフラ・スポーツ/エンタメ・社団法人/独立行政法人・NPO/NGOなどの幅広い業界において、成長戦略策定・新規事業立ち上げ・マーケティング/CX・経営企画・次世代リーダー育成などのテーマを中心としたコンサルティングを多数実施。並行して、10年近く様々なNPO/NGOでプロボノによる支援を実施、大学院・大学で「社会イノベーション」をテーマとした講座を行うなど、「企業の問題解決」に関わるコンサルタントの知見を活かし、セクターを跨いだ「社会の問題解決」に向けた取り組みを行っている。

会社を巻き込んで二足の草鞋を本業化

2011年にかものはしプロジェクトでプロボノを始めて以来、さまざまな社会課題解決プロジェクトに関わってきた齋藤さんだが、当初は会社の仕事とは別で、あくまでも個人としてのプロボノ活動だった。

 

「社内には『遊んでいるのではないか』という見方もあり、収入を得ている本業に支障が出るほどプロボノ活動にのめり込むわけにはいきません。平日の夜中や週末に時間をつくって取り組む『二足の草鞋』はなかなか大変でした」

 

そこで、齋藤さんは社会課題への取り組みも会社の仕事にしようと考え、会社としてオフィシャルにかものはしプロジェクトをサポートすることを提案。個人でやっていた取り組みを会社の仕組みに昇華し、うまく会社を動かしながら取り組みの幅を広げていった。

 

「自分がここできちんと価値を出すためには会社を動かすしか選択肢がありませんでした。それができないなら会社を辞めるしかないと思っていました」と齋藤さんは振り返る。

 

「組織を動かすときには、正道も大事ですが、誰と組めばいいのかを考え、味方になってくれる人を巻き込んで進めていくことも同じくらい大事です。

 

その点、ミレニアル世代は社会課題への関心が高く、会社がそういう課題に取り組むのはあたりまえだという価値観を持っている社員も少なくなかったので、彼らが味方になってくれました。

 

10年20年経ったら、主役は彼らです。それを踏まえると、未来の世界観を考える時の意思決定プロセスにこうした若者世代を組み込むというのは、これからの企業の経営戦略としても至極当然だと思います」

 

(写真 齋藤直毅さん)

組織で働くビジネスパーソンとして社会課題解決に取り組む

社会課題解決を会社に実装していくために、社員として社内で事業を起こしたり、外部と協業したりする際に直面する難しさは、どのように乗り越えていけばいいのだろうか。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
98
no.
99
温暖化対策
no.
100
no.
101
組織論
no.
102
no.
103
キャリア
no.
104
no.
105
復興
no.
106
no.
107
コミュニティナース
no.
108
no.
109
MaaS
no.
110
no.
111
地球温暖化
no.
112
セックスワーカー
no.
113
no.
114
感染症とワクチン
no.
115
no.
116
大学生の貧困
no.
117
no.
118
温暖化対策
no.
119
no.
120
同性婚
no.
121
no.
122
フェアトレード
no.
123
no.
124
シェアハウス
no.
125
no.
126
飲食業
no.
127
感染症とワクチン
no.
128
no.
129
国際報道
no.
130
no.
131
社会的養護
no.
132
no.
133
認知症
no.
134
no.
135
入管法
no.
136
no.
137
国際問題
no.
138
no.
139
コミュニティ
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
吃音
no.
146
no.
147
コンサル×社会課題解決
no.
148
no.
149
いじめ
no.
150
no.
151
社会課題×事業
no.
152
no.
153
社会課題×映画
no.
154
no.
155
感染症とワクチン
no.
156
no.
157
社会教育士
no.
158
no.
159
山岳遭難
no.
160
no.
161
支援者支援
no.
162
no.
163
いじめ
no.
164
no.
165
ゲーム依存
no.
166
no.
167
トランスジェンダーとスポーツ
no.
168
no.
169
うつ病患者の家族
no.
170
no.
171
パラスポーツ
no.
172
no.
173
代替肉
no.
174
no.
175
弱いロボット
no.
176
no.
177
戦争継承
no.
178
no.
179
女性の社会参画
no.
180
no.
181
子どもの居場所
no.
182
no.
183
感染症とワクチン
no.
184
no.
185
デジタル社会
no.
186
no.
187
若年女性の生きづらさ
no.
188
no.
189
ゼブラ企業
no.
190
no.
191
多胎児家庭の困難
no.
192
no.
193
ソーシャルイノベーション
no.
194
no.
195
ジェンダー
no.
196
no.
197
毒親
no.
198
no.
199
葬儀
no.
200
no.
201
感染症とワクチン
no.
202
no.
203
子どもの安全
no.
204
no.
205
優生思想
no.
206
no.
207
感染症とワクチン
no.
208
no.
209
障害
no.
210
no.
211
水産資源
no.
212
no.
213
教育格差
no.
214
no.
215
障害と性
no.
216
no.
217
医療
no.
218
no.
219
シングルマザー
no.
220
no.
221
多文化共生
no.
222
no.
223
誹謗中傷
no.
224
no.
225
児童労働
no.
226
no.
227
不登校
no.
228
no.
229
政治
no.
230
no.
231
食料危機
no.
232
no.
233
お金と社会課題
no.
234
no.
235
震災
no.
236
no.
237
まちづくり
no.
238
no.
239
精子提供
no.
240
no.
241
選挙
no.
242
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
243
クラウドファンディング
no.
244
レイシャルプロファイリング
no.
245
子育てと科学的根拠
no.
246
高齢者雇用
no.
247
介護
no.
248
no.
249