公開日: 2021/3/5(金)
動物の福祉や権利をどう捉える?――飼育される動物との共生を考える(後編)
公開日: 2021/3/5(金)
公開日: 2021/3/5(金)
動物の福祉や権利をどう捉える?――飼育される動物との共生を考える(後編)
公開日: 2021/3/5(金)
飼育される動物の問題をめぐっては、動物の愛護・管理という視点に加えて、アニマルライツ(動物の権利)やアニマルウェルフェア(動物の福祉)の考え方をもとに議論されている。
では、それぞれの視点や考え方をどう整理した上で、飼育される動物との共生を考えていけばいいのだろうか。前編に引き続き、環境省・動物愛護管理室の室長である長田啓さんに話を聞いた。
※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2/11のライブ勉強会『【動物との共生vol.3】ペットの幸せとは何か〜飼育される動物の権利を考える〜』の内容をもとに記事化した後編です。
<長田啓さん>
環境省・自然環境局 総務課 動物愛護管理室 室長。1995年、環境庁(当時)に入庁。環境省本省と日本各地で、国立公園の計画管理、野生生物保護対策等の自然環境行政に従事。生物多様性主流化室長を経て2018年7月から現職。
環境省・自然環境局 総務課 動物愛護管理室 室長。1995年、環境庁(当時)に入庁。環境省本省と日本各地で、国立公園の計画管理、野生生物保護対策等の自然環境行政に従事。生物多様性主流化室長を経て2018年7月から現職。
「愛護」と「管理」は車の両輪
前編から触れてきた「動物愛護管理法」は、その名称のとおり動物の「愛護」と「管理」について定められている。では、長田さんはこの二つの視点をどのように捉えているのだろうか。
「人と動物が共生する持続可能な社会を考えたときに、『愛護』と『管理』は車の両輪のような関係になると思っています。
『愛護』はみんなが動物を大事に思うような社会を作っていくことであり、『管理』は動物を飼うことによる人への悪影響をなくすようにすること。どちらか一方を達成するだけでは、人と動物が共生しているとは言い難い。両輪で進めていくことが、動物愛護管理だと考えています」と話す。
とくに長田さんは、「アニマルウェルフェアの概念が徐々に広まってきていて、殺処分も確かに減っていますが、動物を管理する上で『何がなんでも飼い続けることが良いことなのか』ということは考えたいですね」と強調する。
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