絶滅危惧種のウナギを食べていいのか?――ウナギ問題から持続可能な食を考える(前編)
絶滅危惧種のウナギを食べていいのか?――ウナギ問題から持続可能な食を考える(前編)
土用の丑の日をはじめ、安い蒲焼きがスーパーで手に入り外食でも食べられる日本。
絶滅の危機が叫ばれて久しいウナギを今食べてもよいものか、モヤモヤする人も多いだろう。
ウナギをめぐる問題の全体像を知るため、ウナギの保全と持続的利用を目指して研究・活動に取り組む、中央大学法学部教授の海部健三さんにインタビュー。
前編では、そもそも、私たちが食べているウナギの生態と現状、そして、ウナギという水産資源の持続的利用に必要な条件について聞く。
※取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われたライブ勉強会「ウナギ問題から持続可能な食を考える〜問題の背景や全体像とは〜」で行われました。
1973年東京都生まれ。一橋大学社会学部を卒業後、社会人生活を経て2011年に東京大学農学生命科学研究科の博士課程を修了。東京大学大学院農学生命科学研究科特任助教、中央大学法学部准教授を経て、2021年4月より現職。専門は保全生態学で、ウナギ属魚類の保全と持続的利用を目指した研究活動を行う。2014年度・2015年度環境省ニホンウナギ保全方策検討委託業務において研究代表者を務める。著書に「結局、ウナギは食べていいのか問題」(岩波書店)、「ウナギの保全生態学」(共立出版)、「わたしのウナギ研究」(さ・え・ら書房)など。

(海部 健三さん)
ニホンウナギの一生とウナギの養殖
日本で一般的に見られるのはニホンウナギ。その生態は謎に包まれているが、産卵場所は、日本から2000km離れた北マリアナ諸島の近くだということがわかっている。

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