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公開日: 2021/7/28(水)

課題解決の活動を持続可能にしていくために――地域の課題を解決に導く存在とその使命 (後編)

公開日: 2021/7/28(水)
公開日: 2021/7/28(水)

課題解決の活動を持続可能にしていくために――地域の課題を解決に導く存在とその使命 (後編)

公開日: 2021/7/28(水)

「社会教育」と一口に言っても、その言葉が示す範囲は「学校教育以外の学びの場」と極めて広い。 

 

後編では、社会教育士の山﨑萌果さんが実際にどういった社会教育活動を行なっているのかについて、また社会教育士や社会教育の振興に関する業務に携わっている文部科学省(以下文科省)の吉村奏さんには、社会教育士制度の普及にあたり直面している課題などについて聞いた。 

 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2021/6/18のライブ勉強会「『社会教育士』の仕事に迫る」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<山﨑萌果さん>
1996年生まれ。大阪府出身。高校で出会った先生に憧れ、高校の英語科教員を志す。大学在学中に、教育を学びたいと1年間フィンランドに留学したことを転機に、公教育だけでない教育のあり方に関心を持つように。卒業後Demo(武田緑事務所)に参画し、エデュコレ・EDUTRIPなどの運営に関わる中で、島根県の魅力化事業に出会う。コーディネーターという立場で探究学習に関わることを通して、人と人が共に学び合い続ける社会を創っていきたいと思うようになり、2020年4月より島根県益田市に移住。同時期に立ち上がった一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー(ユタラボ)の職員となる。その後半年間、島根大学の社会教育主事講習を受講し、社会教育士・地域教育魅力化コーディネーターの称号を取得(※地域教育魅力化コーディネーターは島根大学独自の称号)。今年度は本講習にサポーターとして、運営にも携わっている。

 

<吉村奏さん>
2019年文部科学省入省。学びを通じた地域づくりをミッションにする地域学習推進課で、社会教育の振興に関する様々な業務に携わる。社会教育士制度の推進を担当し、全国の社会教育主事・社会教育士の話を聞き、実践に密着しながら、PR動画や特設サイト等の制作、noteの記事執筆などの広報を展開し、社会教育士や社会教育の魅力発信に向け日々奮闘中。趣味は週末農業。 

対話する両者が「win-win」の関係になるように 

山﨑さんはいま、一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー(ユタラボ)の職員として、島根県益田市内にある高校の探究の授業を設計したり、ファシリテーターを務めたり、地域と学校の協働イベントのサポートなどを行っている。 

 

活動する中で「『こういうことやってみたいんだよね』という誰かの思いに伴走していくと、結果として地域の課題解決につながっていくことを実感しています」と、手応えを感じている。 

 

授業を担当する高校には、職員室に山﨑さんの席が用意されているという。子どもたちがより深い学びを得られるよう、学校側が積極的に外部の人材である山﨑さんを受け入れていることが分かる。 

 

他方、「生徒たちが『こういう大人になりたい』という人に出会える機会がとても少ない」と、危機感を募らせる。 

 

「魅力的な大人に出会えないと、大学進学や就職を機に『ここでは自分は何もできない』と地域を出ていってしまい、結果として担い手の高齢化や人手不足という事態が起こってしまいます」 

 

そこで、山﨑さんが所属するユタラボでは、地域の大人と子どもが対話する「益田版カタリ場」という事業を行っている。 

 

「カタリ場では、普段あまり関わらない大人と会ったり、どう生きたいかというライフキャリアを考えたりすることを大事にしています」と話す。 

 

「みんなにとって安心安全な場をつくるのは難しい」と感じながらも、山崎さんは「対話する両者が『WIN-WIN』の関係になり、地域も含めると『三方良し』になるようなコーディネートを心がけています」と続ける。 

 

誰かにとってプラスなことでも、他の誰かにとっての負担や、自己犠牲になっていないか。そこのバランスをみながら、両者にとってWINがある状態を描くという考え方は、社会教育士の講習を通して得た学びの一つでもあります。 

 

たとえボランティアだとしても、大人側にとっても『行ってよかった』『次はこんなことに挑戦してみたいと思った』など、参加した全員にとって何かしらの気づきや学びがあるようコーディネートすることが大事なのではないかと思っています」 

 

(写真 山﨑萌果さん)

認知度の低さが課題 

このように「社会教育士」としての活動が地域に生かされている一方、文科省の吉村さんは「課題はまだまだあります」と話す。 

 

「そもそも『社会教育』という言葉自体があまり知られていません。 また『社会教育』という言葉を知っていても、『社会教育って公民館で高齢者が集まる講座でしょ?』といったように、社会教育に対して狭いイメージを持っている場合も多いです。

 

山﨑さんの取り組みなど、社会教育の中身を知ったら、若者をはじめ多くの方に関心を持ってもらえると思うので、社会教育についてはもっと情報発信していくことが必要だと思っています」

 

加えて、社会教育士の必要性がなかなか認知されないことも問題だという。 

 

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2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
98
no.
99
温暖化対策
no.
100
no.
101
組織論
no.
102
no.
103
キャリア
no.
104
no.
105
復興
no.
106
no.
107
コミュニティナース
no.
108
no.
109
MaaS
no.
110
no.
111
地球温暖化
no.
112
セックスワーカー
no.
113
no.
114
感染症とワクチン
no.
115
no.
116
大学生の貧困
no.
117
no.
118
温暖化対策
no.
119
no.
120
同性婚
no.
121
no.
122
フェアトレード
no.
123
no.
124
シェアハウス
no.
125
no.
126
飲食業
no.
127
感染症とワクチン
no.
128
no.
129
国際報道
no.
130
no.
131
社会的養護
no.
132
no.
133
認知症
no.
134
no.
135
入管法
no.
136
no.
137
国際問題
no.
138
no.
139
コミュニティ
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
吃音
no.
146
no.
147
コンサル×社会課題解決
no.
148
no.
149
いじめ
no.
150
no.
151
社会課題×事業
no.
152
no.
153
社会課題×映画
no.
154
no.
155
感染症とワクチン
no.
156
no.
157
社会教育士
no.
158
no.
159
山岳遭難
no.
160
no.
161
支援者支援
no.
162
no.
163
いじめ
no.
164
no.
165
ゲーム依存
no.
166
no.
167
トランスジェンダーとスポーツ
no.
168
no.
169
うつ病患者の家族
no.
170
no.
171
パラスポーツ
no.
172
no.
173
代替肉
no.
174
no.
175
弱いロボット
no.
176
no.
177
戦争継承
no.
178
no.
179
女性の社会参画
no.
180
no.
181
子どもの居場所
no.
182
no.
183
感染症とワクチン
no.
184
no.
185
デジタル社会
no.
186
no.
187
若年女性の生きづらさ
no.
188
no.
189
ゼブラ企業
no.
190
no.
191
多胎児家庭の困難
no.
192
no.
193
ソーシャルイノベーション
no.
194
no.
195
ジェンダー
no.
196
no.
197
毒親
no.
198
no.
199
葬儀
no.
200
no.
201
感染症とワクチン
no.
202
no.
203
子どもの安全
no.
204
no.
205
優生思想
no.
206
no.
207
感染症とワクチン
no.
208
no.
209
障害
no.
210
no.
211
水産資源
no.
212
no.
213
教育格差
no.
214
no.
215
障害と性
no.
216
no.
217
医療
no.
218
no.
219
シングルマザー
no.
220
no.
221
多文化共生
no.
222
no.
223
誹謗中傷
no.
224
no.
225
児童労働
no.
226
no.
227
不登校
no.
228
no.
229
政治
no.
230
no.
231
食料危機
no.
232
no.
233
お金と社会課題
no.
234
no.
235
震災
no.
236
no.
237
まちづくり
no.
238
no.
239
精子提供
no.
240
no.
241
選挙
no.
242
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
243
クラウドファンディング
no.
244
レイシャルプロファイリング
no.
245
子育てと科学的根拠
no.
246
高齢者雇用
no.
247
介護
no.
248
no.
249