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公開日: 2023/3/10(金)

「ほっとできたのは仕事中だけ」安藤優子さんが語る母の介護と“第三者”の意義(前編)

公開日: 2023/3/10(金)
公開日: 2023/3/10(金)

「ほっとできたのは仕事中だけ」安藤優子さんが語る母の介護と“第三者”の意義(前編)

公開日: 2023/3/10(金)
オーディオブック(ベータ版)

「介護は家族がするのが当たり前。そんな『イエ中心主義』から脱却し、介護はもっと人に頼っていいということを伝えていかなければなりません。少なくとも私や母は、第三者に頼れたことで救われました」

 

そう話すのは、約16年にわたって認知症の母の介護を経験した、キャスター・ジャーナリストの安藤優子さんだ。

 

介護が始まった当初、24時間体制でニュース番組に出演しながら母親をケアしていた安藤さん。その後、家族だけでの在宅介護に限界を感じ、母親を高齢者施設へ入れることを決断。それからの生活は母親にとって豊かな時間が流れていたと話す。

 

「私たち介護業界からも『第三者に頼ることは、要介護者本人にとっても良いことである』ということを、もっと社会に発信する必要があると思います」

 

介護・福祉事業者の人材採用や人材育成支援、介護領域に関心がある人たちのコミュニティ運営などを行う秋本可愛さん(株式会社Blanket代表)も、同じく介護における第三者の意義をそう語る。

 

超高齢社会のいま、多くの人が直面している介護の課題や困りごと。なかには家族だけで介護を抱え込み、深刻な状況に追い込まれてしまうケースも少なくない。

 

介護を家族だけに閉じず、第三者に頼ることの意義とは何か。そして、介護を頼りやすい社会にしていくためには何が必要なのか。

 

介護現場の現状に詳しい秋本さんをゲストに迎えつつ、安藤さんに介護経験や当時のエピソードについて語ってもらった。

 

 

「母と向き合いすぎて煮詰まる」
安藤さんが経験した在宅介護の厳しさ
  

ーーまずは安藤さんのお母様の介護が始まったきっかけや、経緯をお聞きしてもよろしいですか?

 

 安藤優子  はい。母には70代前半の頃から、老人性うつのような症状が出始めていました。

 

母は当時、マンションの一室で父と愛犬とともに暮らしていたんですが、ある日いきなり「ベランダから飛び降りてやる!」と叫んだり、徐々に異変が起こるようになりました。

 

そこに大きな理由はありません。何か不自由があるわけでも、夫婦間でトラブルがあったわけでもない。ただ、母はその辺りから全てのことが億劫になっていったようで。

 

もともと社交性があって、ヨガが流行ったらすぐにヨガ教室に通うくらい、なんでもかんでも首を突っ込んでいく人だったのに「もう一歩も外に出たくない」と。

 

その後、認知症のような症状が現れるようになります。そして父が亡くなったことでその症状がさらに進んでいきました。

 

父が亡くなったとき、母はすでに介護認定されていて、ヘルパーさんに介助をお願いしていたんですが、その人を勝手にクビにしてしまったり、色々なことがあって。

 

私も母の面倒を見ていたんですが、当時は24時間体制でニュース番組に出演していて、仕事が終わったら金曜日の夜から日曜日まで母の元に泊まりに行く、というような生活を送っていました。

 

それで物理的にも精神的にも限界を迎えて、母に高齢者施設に入ってもらうという決断をしました。

 

(写真:安藤さん)

 

 安藤  実は認知症という診断がついたのは、高齢者施設に入ってからでした。

 

というのも、母は病院やお医者さんが大、大、大嫌いで。(笑)

 

何であろうが「自分の体のことは自分が一番よく知っている」と言い張る人だったんです。

 

引きずってでもしない限りは病院に連れて行けなかったし、ましてや「あなたはちょっと不安定だから病院に連れていきます」なんて声をかけたところで首を縦に振るはずがない。

 

なので、母と“高齢者施設に入る”というコンセンサスを取ることは至難の業でした。

 

結局、私は「マンションで水道工事があるから1週間水が出ない。別の場所に行かなくちゃいけない」と言って連れ出しました。

 

でも母はそんなの嘘だってわかっているわけですよね。母に切ない思いをさせてしまったし、精神状態も大きく乱してしまったなと思っています。

 

ーーありがとうございます。秋本さんは介護現場で色々な家族を見られていると思いますが、安藤さんのように、家族だけで介護をしていて限界を迎えてしまうケースは多いのでしょうか?

 

 秋本可愛  そうですね。やはり「家族で支えるのは難しい」となった方から介護事業所にご相談をいただくことは多いです。

 

そもそもいまの社会では、介護が必要な人の数がどんどん増えています。

 

事前にきちんと準備した上で、介護が始まったらサービスを利用するという方もいらっしゃいますが、サービスを利用せず家族だけで介護しているケースは増えていると思いますし、社会の見えないところで限界を迎えている方々も多いのではと感じます。

 

ーー安藤さんはお母様の介護に関して「準備はできていた」という感覚はありましたか。

 

 安藤  お恥ずかしいですけれども、私の場合は準備などできていなくて、最初の頃は「母はどうなっちゃったんだろう」というクエスチョンマークがずっと頭に浮かんでいた状態でした。

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リディラバジャーナル編集部 東憲吾
デザイン会社のライター/コピーライターを経て、2020年からリディラバジャーナル記者/編集者。
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構造化特集「地域医療」の内容を一部公開します
2023年6月9日

みなさんこんにちは、リディラバの鈴木です!今回は、リディラバジャーナルで公開中の構造化特集「地域医療」の冒頭をこちらのnoteでも公開します。何かあったら病院で治療が受けられる。私たちの「当たり前」を維持するために、様々な課題を抱えながら尽力する医療現場の姿を知ってもらえたら嬉しいです。


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6月の構造化特集「地域医療」への思い
2023年6月9日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。

******みなさん、こんにちは!担当した構造化特集「地域医療 超高齢化社会に必要な『撤退戦』」が本日より公開となりました!今日は特集内には書いていない、特集に込めた思いをご紹介させてください。

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子どもの発達障害、構造化マップを公開
2023年4月16日

※この投稿はリディラバジャーナルの会員限定FBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。*****みなさん、こんにちは!!!リディラバジャーナルの井上です。

今週はとても嬉しいことがあったので、ご報告させてくださいm(_ _)m

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構造化。テーマは「子どもの発達障害」
2023年4月7日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルの井上です。

早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。

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編集部メンバーの想いを公開しました
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******皆さん、こんにちは〜!

編集部の井上です。今日は、

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「無戸籍」当事者の声を聞いてほしい。
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。ーーーみなさん、こんにちは!リディラバジャーナル編集部の井上です。

2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
98
no.
99
温暖化対策
no.
100
no.
101
組織論
no.
102
no.
103
キャリア
no.
104
no.
105
復興
no.
106
no.
107
コミュニティナース
no.
108
no.
109
MaaS
no.
110
no.
111
地球温暖化
no.
112
セックスワーカー
no.
113
no.
114
感染症とワクチン
no.
115
no.
116
大学生の貧困
no.
117
no.
118
温暖化対策
no.
119
no.
120
同性婚
no.
121
no.
122
フェアトレード
no.
123
no.
124
シェアハウス
no.
125
no.
126
飲食業
no.
127
感染症とワクチン
no.
128
no.
129
国際報道
no.
130
no.
131
社会的養護
no.
132
no.
133
認知症
no.
134
no.
135
入管法
no.
136
no.
137
国際問題
no.
138
no.
139
コミュニティ
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
吃音
no.
146
no.
147
コンサル×社会課題解決
no.
148
no.
149
いじめ
no.
150
no.
151
社会課題×事業
no.
152
no.
153
社会課題×映画
no.
154
no.
155
感染症とワクチン
no.
156
no.
157
社会教育士
no.
158
no.
159
山岳遭難
no.
160
no.
161
支援者支援
no.
162
no.
163
いじめ
no.
164
no.
165
ゲーム依存
no.
166
no.
167
トランスジェンダーとスポーツ
no.
168
no.
169
うつ病患者の家族
no.
170
no.
171
パラスポーツ
no.
172
no.
173
代替肉
no.
174
no.
175
弱いロボット
no.
176
no.
177
戦争継承
no.
178
no.
179
女性の社会参画
no.
180
no.
181
子どもの居場所
no.
182
no.
183
感染症とワクチン
no.
184
no.
185
デジタル社会
no.
186
no.
187
若年女性の生きづらさ
no.
188
no.
189
ゼブラ企業
no.
190
no.
191
多胎児家庭の困難
no.
192
no.
193
ソーシャルイノベーション
no.
194
no.
195
ジェンダー
no.
196
no.
197
毒親
no.
198
no.
199
葬儀
no.
200
no.
201
感染症とワクチン
no.
202
no.
203
子どもの安全
no.
204
no.
205
優生思想
no.
206
no.
207
感染症とワクチン
no.
208
no.
209
障害
no.
210
no.
211
水産資源
no.
212
no.
213
教育格差
no.
214
no.
215
障害と性
no.
216
no.
217
医療
no.
218
no.
219
シングルマザー
no.
220
no.
221
多文化共生
no.
222
no.
223
誹謗中傷
no.
224
no.
225
児童労働
no.
226
no.
227
不登校
no.
228
no.
229
政治
no.
230
no.
231
食料危機
no.
232
no.
233
お金と社会課題
no.
234
no.
235
震災
no.
236
no.
237
まちづくり
no.
238
no.
239
精子提供
no.
240
no.
241
選挙
no.
242
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
243
クラウドファンディング
no.
244
レイシャルプロファイリング
no.
245
子育てと科学的根拠
no.
246
高齢者雇用
no.
247
介護
no.
248
no.
249