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キャリア
公開日: 2021/3/18(木)
更新日: 2023/3/27(月)

やりたいことがなくても、社会課題解決に夢中になれる――ユーグレナ副社長が考える「社会課題解決とキャリア」(前編)

公開日: 2021/3/18(木)
更新日: 2023/3/27(月)
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キャリア
公開日: 2021/3/18(木)
更新日: 2023/3/27(月)

やりたいことがなくても、社会課題解決に夢中になれる――ユーグレナ副社長が考える「社会課題解決とキャリア」(前編)

公開日: 2021/3/18(木)
更新日: 2023/3/27(月)

「社会課題解決を仕事にしたい」と考えたとき、どうしても成し遂げたいことや、人生を賭けてやりたいことがなければいけないのではないか、と感じる人もいるかもしれない。

 

「自分にやりたいことがなくても、共感できる人や会社のためにがんばるというあり方でもいいのではないか」と考えるのは、株式会社ユーグレナ取締役副社長の永田暁彦さんだ。

 

今回は永田さんとリディラバ代表の安部敏樹が、社会課題解決とキャリアについて討論。前編では、永田さんが社会課題解決に取り組むようになったきっかけや、社会課題解決を仕事にする上で大切な考え方について語った。
 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2/5のライブ勉強会『私は、社会課題解決を仕事にする。~社会貢献の視点からキャリアを考える~』で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<永田暁彦さん>
株式会社ユーグレナ取締役副社長。慶応義塾大学商学部卒。独立系プライベート・エクイティファンドに入社し、プライベート・エクイティ部門とコンサルティング部門に所属。2008年にユーグレナ社の取締役に就任。 ユーグレナ社の未上場期より事業戦略、M&A、資金調達、資本提携、広報・IR、管理部門を管轄。技術を支える戦略、ファイナンス分野に精通。現在はCOO 兼ヘルスケアカンパニー長 としてユーグレナ社の食品から燃料、研究開発など全ての事業執行を務めるとともに、日本最大級の技術系 VC「リアルテックファンド」の代表を務める。
株式会社ユーグレナHP:https://www.euglena.jp/

子どもの頃から感じていた本質的価値と社会的価値のギャップ

 安部敏樹  まずは、永田さんのいまのご活動について教えていただけますか。

 

 永田暁彦  微細藻類ユーグレナを活用した食品や化粧品などの販売、バイオ燃料の研究開発などに取り組んでいる「ユーグレナ」という会社の副社長、大学での研究などに基づいた技術を製品化・サービス化させるための支援を行う「リアルテックファンド」というベンチャーキャピタルファンドの代表、あとは全国の農家・漁師の方々とオンラインでやりとりしながら食材を購入できるサービスを提供している「ポケットマルシェ」のCFOもやっています。

 

社会課題解決に関する仕事を複数やっていますが、私が共通して目指しているのは「本質的価値を持つ人が、社会的に報われない状況を正す」ということです。

 

 安部  永田さんが人生で社会課題に関心を持つようになったのは、いつからなんですか。

 

 永田  最初のきっかけは、福祉の仕事に従事していた両親の存在です。

 

父は社会福祉士や介護士など複数の資格を持っていたのですが、とにかく「福祉の現場で働いていたい」という想いが強い人で。たとえば、職場で施設長などの管理職になると辞めて、また別の職場へ転職するということをずっと繰り返していました。

 

なので幼少期は、数えきれないほど何回も引っ越しました。せっかく前の職場で昇進して給料が上がっても、転職するたびにまた低い給料からスタートするので、裕福とはいえない家庭でした。

 

放課後などに父の職場へ行くことも多くて、そのたびにさまざまな施設の利用者の人たちと出会いました。障害を持ったお年寄りの方や、児童養護施設で暮らす子どもたちと話すなかで、人間の多様性のようなものを感じていましたね。

 

同時に「親父はすばらしい仕事をしているのに、どうしてうちは貧乏なんだろう」という想いもあって。本質的価値と社会的価値のギャップに対する疑問を、子どもの頃から持っていました。

 

(pixabay)

投資の仕事が社会課題解決に携わるきっかけに

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
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2
若年介護
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3
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4
奨学金
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5
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6
差別
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7
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8
観光
no.
9
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10
子どもの臓器提供
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11
no.
12
都市とコロナ
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13
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14
ICT教育
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15
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16
産後うつ
no.
17
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18
宇宙
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19
no.
20
戦争
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21
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22
人工妊娠中絶
no.
23
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24
緊急避妊薬
no.
25
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26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
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46
リブランディング
no.
47
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48
少年犯罪
no.
49
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50
学校教育
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51
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LGBT
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53
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54
スロージャーナリズム
no.
55
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ソーシャルセクター
no.
57
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教育格差
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59
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60
メディア
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61
大人の学び
no.
62
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63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
100
no.
101
温暖化対策
no.
102
no.
103
組織論
no.
104
no.
105
キャリア
no.
106
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107
復興
no.
108
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109
コミュニティナース
no.
110
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111
MaaS
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112
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113
地球温暖化
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セックスワーカー
no.
115
no.
116
感染症とワクチン
no.
117
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118
大学生の貧困
no.
119
no.
120
温暖化対策
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121
no.
122
同性婚
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123
no.
124
フェアトレード
no.
125
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126
シェアハウス
no.
127
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128
飲食業
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129
感染症とワクチン
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130
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131
国際報道
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132
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133
社会的養護
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134
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135
認知症
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136
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137
入管法
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138
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139
国際問題
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140
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141
コミュニティ
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142
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143
コミュニティ
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144
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145
コミュニティ
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146
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147
吃音
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148
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コンサル×社会課題解決
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150
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151
いじめ
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152
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社会課題×事業
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154
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社会課題×映画
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感染症とワクチン
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社会教育士
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山岳遭難
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支援者支援
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いじめ
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ゲーム依存
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トランスジェンダーとスポーツ
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170
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171
うつ病患者の家族
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パラスポーツ
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代替肉
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176
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弱いロボット
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178
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179
戦争継承
no.
180
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181
女性の社会参画
no.
182
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183
子どもの居場所
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184
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185
感染症とワクチン
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186
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187
デジタル社会
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188
no.
189
若年女性の生きづらさ
no.
190
no.
191
ゼブラ企業
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192
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193
多胎児家庭の困難
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194
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195
ソーシャルイノベーション
no.
196
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197
ジェンダー
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198
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毒親
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200
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葬儀
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202
no.
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感染症とワクチン
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204
no.
205
子どもの安全
no.
206
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優生思想
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208
no.
209
感染症とワクチン
no.
210
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211
障害
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212
no.
213
水産資源
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214
no.
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教育格差
no.
216
no.
217
障害と性
no.
218
no.
219
医療
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220
no.
221
シングルマザー
no.
222
no.
223
多文化共生
no.
224
no.
225
誹謗中傷
no.
226
no.
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児童労働
no.
228
no.
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不登校
no.
230
no.
231
政治
no.
232
no.
233
食料危機
no.
234
no.
235
お金と社会課題
no.
236
no.
237
震災
no.
238
no.
239
まちづくり
no.
240
no.
241
精子提供
no.
242
no.
243
選挙
no.
244
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
245
クラウドファンディング
no.
246
レイシャルプロファイリング
no.
247
子育てと科学的根拠
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248
高齢者雇用
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介護
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250
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251