no.
216
教育格差
公開日: 2022/1/25(火)
更新日: 2023/3/27(月)

「普通」「当たり前」の基準があまりにも違う――ピン芸人が実体験から考える「地方と都会の教育格差」(前編)

公開日: 2022/1/25(火)
更新日: 2023/3/27(月)
no.
216
教育格差
公開日: 2022/1/25(火)
更新日: 2023/3/27(月)

「普通」「当たり前」の基準があまりにも違う――ピン芸人が実体験から考える「地方と都会の教育格差」(前編)

公開日: 2022/1/25(火)
更新日: 2023/3/27(月)

地方においては、都会と比べて進学や就職の選択肢が限られるだけでなく、そもそも教育へのアクセスが困難だったり、学校卒業後の人生設計も大きく異なっていたりする。
地方から都市部へ進学・就職した場合、そこで根深い地域格差を目の当たりにし、戸惑うことも少なくない。

今回は、芸人の九月さんにインタビュー。青森県で育った九月さんは、周囲の多くが高校卒業後生まれ育った土地に残る選択をするなか、東京への上京でもなく、あえて青森から遠く離れた京都大学への進学という選択をした。現在は、実体験をもとに感じた違和感を、コント制作をはじめとする発信などに活かし、フリーのピン芸人として活動している。

前編では九月さんに、地元で感じていた教育資本の少なさや、京都大学進学後に感じた、都心部出身の学生との格差などについて話を聞く。


※取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われたライブ勉強会「「認知できない」教育の地域格差の本質的課題とは〜地方から都会へ。九月さんの経験から〜」で行われました。
 

九月さん(芸人)

1992年、青森県八戸市出身のピン芸人。京都大学教育学部・同大学院教育学研究科修士課程修了。芸歴6年目。一人芝居形式のコントを主軸に、各地でのライブ活動を展開している。単独公演歴は60回以上に及び、ギャラリーにて3日間コントを披露し続ける「72時間軟禁コント公演」など実験的なものも含む。その傍ら、折に触れて執筆・講演活動を行っている。


(九月さん)

地元の「王道」ルートからの脱出

青森県の八戸市で生まれ育った九月さんは、野山を駆け回って遊び、野球に明け暮れるような少年時代を過ごした。
学校の成績は優秀だった一方、近隣に私立中学はなく、中学受験とも無縁だった。高校も倍率が低いところがほとんどで「自宅から近いところへ進学するのが普通」という雰囲気もあったという。

「塾も予備校もなかったですし、周囲に大学もなかったので、家庭教師をやってくれる学生もいない。その代わり、高校の補習でカバーしているような構造でした。
僕は本が好きだったのですが、地元には大きな本屋もなくて、雑誌と漫画週刊誌くらいしか揃っていない小さな書店がある程度でした。振り返ってみても、やっぱり地方は、学びや情報の資源にアクセスするまでの道のりが遠いとは思います」

と、九月さんは言う。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
100
no.
101
温暖化対策
no.
102
no.
103
組織論
no.
104
no.
105
キャリア
no.
106
no.
107
復興
no.
108
no.
109
コミュニティナース
no.
110
no.
111
MaaS
no.
112
no.
113
地球温暖化
no.
114
セックスワーカー
no.
115
no.
116
感染症とワクチン
no.
117
no.
118
大学生の貧困
no.
119
no.
120
温暖化対策
no.
121
no.
122
同性婚
no.
123
no.
124
フェアトレード
no.
125
no.
126
シェアハウス
no.
127
no.
128
飲食業
no.
129
感染症とワクチン
no.
130
no.
131
国際報道
no.
132
no.
133
社会的養護
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134
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135
認知症
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136
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137
入管法
no.
138
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139
国際問題
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140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
コミュニティ
no.
146
no.
147
吃音
no.
148
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149
コンサル×社会課題解決
no.
150
no.
151
いじめ
no.
152
no.
153
社会課題×事業
no.
154
no.
155
社会課題×映画
no.
156
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157
感染症とワクチン
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158
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159
社会教育士
no.
160
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161
山岳遭難
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162
no.
163
支援者支援
no.
164
no.
165
いじめ
no.
166
no.
167
ゲーム依存
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168
no.
169
トランスジェンダーとスポーツ
no.
170
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171
うつ病患者の家族
no.
172
no.
173
パラスポーツ
no.
174
no.
175
代替肉
no.
176
no.
177
弱いロボット
no.
178
no.
179
戦争継承
no.
180
no.
181
女性の社会参画
no.
182
no.
183
子どもの居場所
no.
184
no.
185
感染症とワクチン
no.
186
no.
187
デジタル社会
no.
188
no.
189
若年女性の生きづらさ
no.
190
no.
191
ゼブラ企業
no.
192
no.
193
多胎児家庭の困難
no.
194
no.
195
ソーシャルイノベーション
no.
196
no.
197
ジェンダー
no.
198
no.
199
毒親
no.
200
no.
201
葬儀
no.
202
no.
203
感染症とワクチン
no.
204
no.
205
子どもの安全
no.
206
no.
207
優生思想
no.
208
no.
209
感染症とワクチン
no.
210
no.
211
障害
no.
212
no.
213
水産資源
no.
214
no.
215
教育格差
no.
216
no.
217
障害と性
no.
218
no.
219
医療
no.
220
no.
221
シングルマザー
no.
222
no.
223
多文化共生
no.
224
no.
225
誹謗中傷
no.
226
no.
227
児童労働
no.
228
no.
229
不登校
no.
230
no.
231
政治
no.
232
no.
233
食料危機
no.
234
no.
235
お金と社会課題
no.
236
no.
237
震災
no.
238
no.
239
まちづくり
no.
240
no.
241
精子提供
no.
242
no.
243
選挙
no.
244
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
245
クラウドファンディング
no.
246
レイシャルプロファイリング
no.
247
子育てと科学的根拠
no.
248
高齢者雇用
no.
249
介護
no.
250
no.
251