更新日: 2023/8/29(火)
おせっかい活動が成果連動型の事業に――いまコミュニティナースが必要とされる理由(後編)
更新日: 2023/8/29(火)

更新日: 2023/8/29(火)
おせっかい活動が成果連動型の事業に――いまコミュニティナースが必要とされる理由(後編)
更新日: 2023/8/29(火)
普段からまちの中で暮らし、住民と触れ合いながら健康面での「おせっかい」を焼く。コミュニティナースの活動は、既存の制度からこぼれ落ちてしまいがちな当事者へのケアを補完する役割を担っている。
同じような実践を、持続可能な事業にしたり、他の地域でも実現可能なものにしていくためにはどうしたらいいのか。前編に引き続き、コミュニティナース普及の第一人者であり、Community Nurse Company株式会社代表の矢田明子さんに話を聞いた。
※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2/18のライブ勉強会「『おせっかい』で病のウラの課題を探る」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。
島根県出雲市出身。2014年島根大学医学部看護学科を卒業、人材育成を中心に事業を運営する『NPO法人おっちラボ』を立ち上げ。雲南市が主催する課題解決人材育成事業「幸雲南塾」で地域に飛び出す医療人材によるコミュニティづくりを提案。2016年5月より「コミュニティナースプロジェクト」でその育成やコミュニティナース経験のシェアをスタート。2017年にCommunity Nurse Company株式会社を設立。2019年2月『コミュニティナース ―まちを元気にする”おせっかい”焼きの看護師』が木楽舎より刊行。
市民全員をコミュニティナースにしたい
島根県雲南市で矢田さんがはじめた「コミュニティナース」という予防医療の取り組み。これまでに200名以上の研修を受けたコミュニティナースを全国へと送り出している。
また、雲南市ではじまった「地域おせっかい会議」は、集まった個人が地域の問題を共有し、従来の民間・行政サービスでは成し得なかった課題解決を行う。メンバーそれぞれがコミュニティナースとして活動することで、住民の健康づくりに貢献することも目指している。
「予防医学には大きく分けて、病気にならないようにする1次予防、病気を早く見つける2次予防、病気が重症化しないようにする3次予防があります。
私の経験上、1次・2次予防は誰でも担えるのではないかと考えています。つまり、市民全員がコミュニティナースになったら、1次・2次予防のためにかかっていた医療費は大きく減らせる。ひいては、いま右肩上がりで増え続けている日本全体の医療費も減らせるということです」と矢田さんは話す。
(pixabay)
成果連動型で地域おせっかい会議を事業化
2020年、コミュニティナースの育成・実践支援・研究を手がけるCommunity Nurse Companyは、雲南市から「おせっかい活動を中心とした健康なコミュニティづくり事業」を受託。地域おせっかい会議を行政が補助し、成果連動型の事業にするための取り組みがスタートした。
前編で触れた郵便局を健康ステーションとして活用する取り組みも、この事業の一つだ。矢田さんらはこのモデルを5年かけて雲南市全域に広げようとしている。
一方で、こうしたソーシャルビジネスを持続可能なものにするには、資金面や自治体との連携の難しさなど課題も多い。矢田さんらはどう乗り越えていくのだろう。
みなさんこんにちは、リディラバの鈴木です!今回は、リディラバジャーナルで公開中の構造化特集「地域医療」の冒頭をこちらのnoteでも公開します。何かあったら病院で治療が受けられる。私たちの「当たり前」を維持するために、様々な課題を抱えながら尽力する医療現場の姿を知ってもらえたら嬉しいです。
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******みなさん、こんにちは!担当した構造化特集「地域医療 超高齢化社会に必要な『撤退戦』」が本日より公開となりました!今日は特集内には書いていない、特集に込めた思いをご紹介させてください。
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今週はとても嬉しいことがあったので、ご報告させてくださいm(_ _)m
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早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。
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編集部の井上です。今日は、
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2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。
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