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公開日: 2021/8/31(火)

バリアフリーやパラスポーツの「日常化」に意義がある――元パラリンピアンが考える東京パラリンピックのレガシー(前編)

公開日: 2021/8/31(火)
公開日: 2021/8/31(火)

バリアフリーやパラスポーツの「日常化」に意義がある――元パラリンピアンが考える東京パラリンピックのレガシー(前編)

公開日: 2021/8/31(火)

2021年8月24日から開催されている東京2020パラリンピック。今回の自国開催をきっかけに、パラスポーツやパラリンピアンについて知る機会は増え、街のバリアフリー化も進んだ。

 

一方で、一時のイベントではなく、この機会で得たものを「レガシー」として残すためには、バリアフリーやパラスポーツを日常に根付かせていくアクションも必要となる。

 

今回は、パラアイスホッケーで3回のパラリンピック出場経験があり、2008年のバンクーバーパラリンピックでは銀メダルを獲得した元パラリンピアンの上原大祐さんにインタビュー。

 

現在は特定非営利法人D-SHIPS32の理事長として活動する上原さんに、今回の東京2020パラリンピックを通じて日本にもたらされたものや課題、コロナ禍での開催により失われてしまった障害者理解の機会や、パラスポーツが日常に定着する意義などについて話を聞いた。

 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2021/8/4のライブ勉強会「東京パラリンピックのレガシーとは?~障害者理解の視点から~」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<上原 大祐さん>
元パラリンピアン・特定非営利活動法人D-SHIPS32理事長。2006年トリノ、2010年バンクーバー、2018年平昌と3回大会パラアイスホッケー競技でパラリンピックに出場。2012-2013のシーズンは、アメリカ・フィラデルフィアのNHLチームであるPhiladelphia Flyers Sled Hockey Teamに在籍。2013年に1度引退し、2014年にNPO法人D-SHiPS32(ディーシップスミニ)、2016年に一般社団法人障害攻略課を設立。2016年にHEROsアンバサダーにも就任し、アスリートが社会貢献する日本を作るためにトップアスリート達と活動をしている。その他、商品開発やパラスポーツ地域推進作りなど街づくりにも貢献している。

「イベント化」で終わらせず定着を図っていく

今回、日本では全国で各国のパラリンピアンを受け入れるための街づくりの一環として、大会後も継続できる街のバリアフリー化や選手たちとの交流などを目的とした「共生社会ホストタウン」の取り組みがなされ、全国で手を上げた自治体があった。

 

さらに、東京でのパラリンピック開催が決まってから、東京都内の小学校をパラリンピアンがまわり、パラスポーツの体験会を実施するなどの機会もあった。

 

今回の自国開催でパラスポーツに触れたり、興味を持ったりする機会が増えたのは事実だ。また、日本では「レガシー」という言葉もよく聞かれるようになった。

 

レガシーという言葉の捉え方はさまざまあるが、上原さんはパラリンピックにおけるレガシーを「残していきたいもの」だと考えている。

 

「パラスポーツやバリアフリーを日常に残していくことが、今回の自国開催のパラリンピックの最大のレガシーだと思っています。それはハード面だけでなく、一人ひとりのマインドといったソフト面もそうです。

 

パラリンピックが終わって何年か経ったときにも『パラリンピックのときにつくられたものって、生活や心を豊かにしてくれるものだよね』と私たちが日常的に感じられるものが、真のレガシーといえるのではないでしょうか」

 


(写真 上原大祐さん)

 

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CONTENTS
intro
ホームレス
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1
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若年介護
no.
3
no.
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奨学金
no.
5
no.
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差別
no.
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no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
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ワクチン
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41
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薬物依存
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43
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性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
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47
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少年犯罪
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49
no.
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学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
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53
no.
54
スロージャーナリズム
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55
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ソーシャルセクター
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57
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教育格差
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59
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60
メディア
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61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
98
no.
99
温暖化対策
no.
100
no.
101
組織論
no.
102
no.
103
キャリア
no.
104
no.
105
復興
no.
106
no.
107
コミュニティナース
no.
108
no.
109
MaaS
no.
110
no.
111
地球温暖化
no.
112
セックスワーカー
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113
no.
114
感染症とワクチン
no.
115
no.
116
大学生の貧困
no.
117
no.
118
温暖化対策
no.
119
no.
120
同性婚
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121
no.
122
フェアトレード
no.
123
no.
124
シェアハウス
no.
125
no.
126
飲食業
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127
感染症とワクチン
no.
128
no.
129
国際報道
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130
no.
131
社会的養護
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132
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133
認知症
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134
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135
入管法
no.
136
no.
137
国際問題
no.
138
no.
139
コミュニティ
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140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
吃音
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146
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147
コンサル×社会課題解決
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148
no.
149
いじめ
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150
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151
社会課題×事業
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152
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153
社会課題×映画
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155
感染症とワクチン
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社会教育士
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158
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山岳遭難
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160
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161
支援者支援
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162
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163
いじめ
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164
no.
165
ゲーム依存
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166
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167
トランスジェンダーとスポーツ
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168
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169
うつ病患者の家族
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170
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171
パラスポーツ
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172
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173
代替肉
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174
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175
弱いロボット
no.
176
no.
177
戦争継承
no.
178
no.
179
女性の社会参画
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180
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181
子どもの居場所
no.
182
no.
183
感染症とワクチン
no.
184
no.
185
デジタル社会
no.
186
no.
187
若年女性の生きづらさ
no.
188
no.
189
ゼブラ企業
no.
190
no.
191
多胎児家庭の困難
no.
192
no.
193
ソーシャルイノベーション
no.
194
no.
195
ジェンダー
no.
196
no.
197
毒親
no.
198
no.
199
葬儀
no.
200
no.
201
感染症とワクチン
no.
202
no.
203
子どもの安全
no.
204
no.
205
優生思想
no.
206
no.
207
感染症とワクチン
no.
208
no.
209
障害
no.
210
no.
211
水産資源
no.
212
no.
213
教育格差
no.
214
no.
215
障害と性
no.
216
no.
217
医療
no.
218
no.
219
シングルマザー
no.
220
no.
221
多文化共生
no.
222
no.
223
誹謗中傷
no.
224
no.
225
児童労働
no.
226
no.
227
不登校
no.
228
no.
229
政治
no.
230
no.
231
食料危機
no.
232
no.
233
お金と社会課題
no.
234
no.
235
震災
no.
236
no.
237
まちづくり
no.
238
no.
239
精子提供
no.
240
no.
241
選挙
no.
242
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
243
クラウドファンディング
no.
244
レイシャルプロファイリング
no.
245
子育てと科学的根拠
no.
246
高齢者雇用
no.
247
介護
no.
248
no.
249