
更新日: 2023/1/5(木)
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更新日: 2023/1/5(木)
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新生児専門医として医療現場に携わりながら、「ふらいとさん」の名前で医療現場の問題を発信し続ける医師、今西洋介さん。
ドラマ化もされた医療マンガ「コウノドリ」の今橋医師のモデルとなった人物だ。
様々な患者さんの治療を通じ、医療と社会の課題を実感したというふらいとさんが「知ることで救われる命がある」をテーマにリディラバジャーナル編集長安部敏樹と対談。
前編では、世界一を誇る日本の新生児医療によって生き延びた子どもが、その後社会でどんな困難にぶつかるのかという話から、私たちが医療に関心を持つことで、医療者や当事者が救われていくと語った。
後編では、社会の問題を知ることにどんな意義を感じているのか、ふらいとさん、安部それぞれが自身の体験を基に語る。
今西洋介(ふらいと)先生 小児科学会専門医・周産期新生児専門医
(コウノドリ作中 小児科医今橋貴之モデル)
小児科学会専門医、周産期新生児専門医。2006年富山大学卒業。大阪大学公衆衛生学博士課程在籍。講談社モーニング連載コウノドリの漫画・ドラマの医療監修を務め、コウノドリ作中の小児科医今橋貴之のモデルとなった。みんパピ運営。日本小児科学会健やか親子21委員。三姉妹の父、育休取得。yahoo外部オーサー、m3(エムスリー)オーサーとして、赤ちゃんを通じて社会問題を考え発信する。
安部敏樹(株式会社Ridilover代表取締役/一般社団法人リディラバ代表理事)
1987年生まれ。2009年、東京大学在学中に社会問題をツアーにして発信・共有するプラットフォーム「リディラバ」を設立。2012年度より東京大学教養学部にて、1・2年生向けに社会起業の授業を教える。特技はマグロを素手で取ること。
これまで350種類以上の社会問題をテーマにツアーを企画した実績があり、10,000人以上を社会問題の現場に送り込む。また近年では、中学・高校の修学旅行・研修や企業の人材育成研修などにもスタディツアーを提供している。2018年からは社会問題の構造を伝える、会員制の調査報道Webメディア「リディラバジャーナル」を開始。多方面から誰もが社会問題に触れやすい環境の整備を目指す。
9割の母親が自分を責める
ふらいとさんの体験
安部 多くのお医者さんが医療現場の問題を実感しながらも、ふらいとさんのようにずっと社会側に問題提起をし続けている人は多くないと思って。
ふらいとさんの原動力というか、何がそこまでふらいとさんを動かしているんでしょうか。
ふらいと 一番にあるのは、お母さんの「自責の念」を何とかしたいと思っていて。
安部 子どもが病気・障害を持ったのは母親である自分のせいだ、と。
ふらいと 体感的には9割以上のお母さんが、何かしら自分を責めてしまっていて。
医療者が一言「関係ないんだよ」と言ってあげるだけで救われる時もあれば、子どもが成長して、社会に溶け込む姿を見て安心することもあって、とにかく苦しむお母さんを救いたかったんです。
安部 そのためには、医療現場での活動だけでは限界があったんですか。
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