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公開日: 2020/11/25(水)

原体験を持たない僕が、NPOで社会課題に取り組む理由――教育NPOで働くということ(前編)

公開日: 2020/11/25(水)
公開日: 2020/11/25(水)

原体験を持たない僕が、NPOで社会課題に取り組む理由――教育NPOで働くということ(前編)

公開日: 2020/11/25(水)

2001年の設立以来、19年にわたって教育分野での事業を展開してきた認定NPO法人カタリバ。2人の大学生が、高校生に対しキャリアについての出張授業を行うことからスタートし、高校生のソーシャルアクションを推進する「マイプロジェクト」や東日本大震災の被災地での事業展開など活動の場を広げながら、現在では132名ほどの職員を抱えるまでに拡大してきた。

 

社会課題の解決に貢献する仕事がしたいと考えたとき、その選択肢の一つとしてNPOがある。では、NPOとは実際にどのような組織で、誰がどのような活動を行っているのか。カタリバで常務理事を務める鶴賀康久さんに、カタリバの活動や組織づくり、求める人材などについて、自身の経験も交えながらお話しいただいた。
 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた10/22のライブ勉強会「ソーシャルセクター採用会議#3〜カタリバ編〜」の内容をもとに記事化した前編です。

 

<鶴賀康久さん>
神奈川県鎌倉市生まれ。2008年、社員4名の創業期のカタリバに入社。キャリア学習プログラム「カタリ場」の運営に取り組む。東日本大震災をきっかけに、東北の地へ移り住み、津波の被害が特に大きかった宮城県女川町、岩手県大槌町にて、放課後学校「コラボ・スクール」の「女川向学館」「大槌臨学舎」立ち上げに従事。2016年より東京に戻り、同年7月に事務局長へ就任。17年8月に常務理事に。

高校生が自らの意思でキャリアを描ける社会に

カタリバは、「未来は、つくれる。」という言葉をキーワードに、生まれ育った環境に関係なく、すべての10代の子どもたちが未来をつくりだす意欲と創造性を持てる社会を目指して、教育NPOの活動を行っている。

 

カタリバが設立された2001年は、就職氷河期と呼ばれた時代。当時大学生だった現・代表理事の今村久美さんと、同じく大学生だった三箇山優花さんは、有名大学に在籍しながらも思うように就職先を選べず、そもそも何がやりたいのかも分からないという状況で迷っていた。

 

振り返れば、高校の時に行けと言われた大学はとにかく偏差値の高いところで、学部に迷っていれば法学部から順番に受けたらどうかと勧められ、なんとなく進学先を決めてきた。

 

しかし、もしも自分の進路について高校生の時からしっかりと考えることができれば、もっといいキャリアをつくれたのではないか。そう考えた2人は、高校生が未来について考えるきっかけづくりとして、高校で出張授業「カタリ場」をスタート。それがカタリバの始まりとなった。

 

現在のカタリバは、貧困や災害といった特別な事情を抱えている子どもたちの支援はもちろん、10代の教育という大きなテーマの中で幅広い活動を行っている。

 

「カタリバが体現したいのは、逆境があってもそれを乗り越え、以前よりも強くなって未来を築いていくという世界観。置かれている環境に限らず、悩んでいる子はたくさんいる。そんな日本の10代の子どもたちに学習機会を提供し、未来はつくれると思ってもらえる社会をつくりたいと考えています」(鶴賀さん)
 

原体験を持たない人とも、一緒に社会課題に取り組みたい

鶴賀さん自身は、2008年にたまたま代表の今村さんの講演を聞いたことがきっかけとなり、同年、カタリバへ入社。「僕も今村さんと同世代なので、就職当時の閉そく感には覚えがありました」と、鶴賀さんは振り返る。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
98
no.
99
温暖化対策
no.
100
no.
101
組織論
no.
102
no.
103
キャリア
no.
104
no.
105
復興
no.
106
no.
107
コミュニティナース
no.
108
no.
109
MaaS
no.
110
no.
111
地球温暖化
no.
112
セックスワーカー
no.
113
no.
114
感染症とワクチン
no.
115
no.
116
大学生の貧困
no.
117
no.
118
温暖化対策
no.
119
no.
120
同性婚
no.
121
no.
122
フェアトレード
no.
123
no.
124
シェアハウス
no.
125
no.
126
飲食業
no.
127
感染症とワクチン
no.
128
no.
129
国際報道
no.
130
no.
131
社会的養護
no.
132
no.
133
認知症
no.
134
no.
135
入管法
no.
136
no.
137
国際問題
no.
138
no.
139
コミュニティ
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
吃音
no.
146
no.
147
コンサル×社会課題解決
no.
148
no.
149
いじめ
no.
150
no.
151
社会課題×事業
no.
152
no.
153
社会課題×映画
no.
154
no.
155
感染症とワクチン
no.
156
no.
157
社会教育士
no.
158
no.
159
山岳遭難
no.
160
no.
161
支援者支援
no.
162
no.
163
いじめ
no.
164
no.
165
ゲーム依存
no.
166
no.
167
トランスジェンダーとスポーツ
no.
168
no.
169
うつ病患者の家族
no.
170
no.
171
パラスポーツ
no.
172
no.
173
代替肉
no.
174
no.
175
弱いロボット
no.
176
no.
177
戦争継承
no.
178
no.
179
女性の社会参画
no.
180
no.
181
子どもの居場所
no.
182
no.
183
感染症とワクチン
no.
184
no.
185
デジタル社会
no.
186
no.
187
若年女性の生きづらさ
no.
188
no.
189
ゼブラ企業
no.
190
no.
191
多胎児家庭の困難
no.
192
no.
193
ソーシャルイノベーション
no.
194
no.
195
ジェンダー
no.
196
no.
197
毒親
no.
198
no.
199
葬儀
no.
200
no.
201
感染症とワクチン
no.
202
no.
203
子どもの安全
no.
204
no.
205
優生思想
no.
206
no.
207
感染症とワクチン
no.
208
no.
209
障害
no.
210
no.
211
水産資源
no.
212
no.
213
教育格差
no.
214
no.
215
障害と性
no.
216
no.
217
医療
no.
218
no.
219
シングルマザー
no.
220
no.
221
多文化共生
no.
222
no.
223
誹謗中傷
no.
224
no.
225
児童労働
no.
226
no.
227
不登校
no.
228
no.
229
政治
no.
230
no.
231
食料危機
no.
232
no.
233
お金と社会課題
no.
234
no.
235
震災
no.
236
no.
237
まちづくり
no.
238
no.
239
精子提供
no.
240
no.
241
選挙
no.
242
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
243
クラウドファンディング
no.
244
レイシャルプロファイリング
no.
245
子育てと科学的根拠
no.
246
高齢者雇用
no.
247
介護
no.
248
no.
249