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公開日: 2020/9/11(金)

社会に「問い」を投げかけることで生まれるもの——プロジェクトにおける社会変革の起こし方(後編)

公開日: 2020/9/11(金)
公開日: 2020/9/11(金)

社会に「問い」を投げかけることで生まれるもの——プロジェクトにおける社会変革の起こし方(後編)

公開日: 2020/9/11(金)

今回は「社会変革を起こすイケてるプロジェクトのつくり方」をテーマに、実業家やプロデューサー、大学教員、コメンテーターなど幅広く活躍する株式会社NEWYOUTH代表の若新雄純さんと、ビジョニングを事業内容に掲げ、企業の非連続成長の支援に取り組む株式会社NEWPEACE代表の高木新平さんが登場。

 

おふたりが大切にしている考え方や、既存の価値観を否定せずに社会を変革していく工夫について語ってもらった前編に引き続き、後編では公共セクターとの仕事をする理由や、目指す社会について語ってもらった。

 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた7/29のライブ勉強会「高木新平×若新雄純×安部敏樹 〜社会変革を起こすイケてるプロジェクトのつくりかた〜」の内容をもとに記事化した後編です。リディ部について詳しくはこちら

 

<高木新平さん NEWPEACE代表/ビジョンアーキテクト>
3.11を契機に博報堂から独立。コンセプト型シェアハウスを全国各地に立ち上げ、ブームを牽引。そこに集まった仲間でSNS署名活動「ONE VOICE CAMPAIGN」を立ち上げ、ネット選挙運動解禁を実現。 2015年「20世紀からの解放」を掲げ、Visioning Company NEWPEACEを創業。自動運転・シェアリングエコノミー・SDGsなどの社会浸透を仕掛ける。 2017年より、会員招待制カレー屋「6curry」、Gender Freedom「REING」などのサードコミュニティ事業を展開。その他、クリエイティブキャピタル「NEWS」共同代表、イノベーション政策共同体「Public Meets Innovation」創設理事、シェアエコ協会 / ベンチャーキャピタル「NOW」アドバイザー。

 

<若新雄純(わかしん・ゆうじゅん)さん NEWYOUTH 代表>
㈱NEWYOUTH 代表取締役、慶應義塾大学特任准教授などを兼任。大学在学中に就労困難者支援を行う㈱LITALICO(東証一部上場)を共同創業するも、拡大する組織に葛藤し2年足らずでCOOを退任。その後大学院での研究活動を経て歌舞伎町でバーを経営するなど、独自のスタイルを模索。現在は、大学で「創造するコミュニケーション」を研究しながら、新しい働き方や組織、地方創生・まちづくり、キャリア・教育などに関する実験的な企画を多数行う。全国のニートを集めた株式会社の発足や、女子高生がまちづくりを楽しむ「鯖江市役所JK課」(市が総務大臣賞を受賞)などをプロデュース。テレビ朝日「ワイド!スクランブル」など多数のテレビ・ラジオ番組に出演中。慶應義塾大学大学院修了、修士(政策・メディア)。

「実験」から見えてきた新たなビジョン

  若新雄純  僕は5年前に「ゆるい移住」という、最大半年間無料貸出の住宅で共同生活をしながら、田舎での暮らしをゆるく体験できるプロジェクトを地元福井の鯖江市というまちに提案して実施したんです。

 

今は、移住をするときは「まずお試しで」という流れが当たり前になったけれど、その頃は「納得できる移住先をきっちり決めてからじゃないと移住できない」という風潮があった。

 

当時、移住を推奨する自治体は「家や仕事を用意したので、移住の受け入れ準備は万全です」みたいなプランが多かったし、移住する側からしても「東京の生活を捨てたんだから(移住に)成功しないと負け」みたいな感じがあった。

 

だけど、それだとうまくいかないんじゃないかなと思っていて。田舎って、実際に行ってみて初めてわかることが多いですよね。

 

(写真pixabay)

 

でも「従来のやり方をいきなり差し替えましょう」というとこれまでのやり方を否定することになるから、実験というくくりにして提案したんです。「差し替え」にすると、差し替えたプランがうまくいかなかったら、それが完全に間違っていたということになってしまうでしょ。

 

「実験」というくくりにすれば、試しに住んでみて、そこで試行錯誤してもらって、おもしろいと感じたら移住を決めることができる。

 

実験だからうまくいくかどうかはわからないし、試してみてうまくいけばそれでいい。結果的に一人も定着しなくても、このプロジェクトで学んだことを今後に活かしていけばいいということを市長にも納得してもらってスタートして。

 

「家賃が無料だから旅行気分で来ているんじゃないか」「本当に移住する気があるのか」とか否定的な意見もたくさんあったけど、結果としてはすごくうまくいったんですよね。

 

行く前には別にその街に住みたいとは思っていなくても、現地へ行ってそこでの経験やプロセスを通して、意思が変わることもある。

 

目的に縛られすぎなくても、コミットしたり新しい人生プランをつくったりできることも徐々にわかっていく。このプロジェクトで「人間の生活」という営みを通じて、新しいビジョンが見えてきました。

社会に問いかけ続けていく

  安部敏樹  若新さんの「ゆるい移住」のようにゆるいプロジェクトがパッと生まれて、それがメインストリームに変わっていくときって、また違った戦いが必要になってくるんじゃないかと思います。そのへんは、どう乗り越えるべきなんでしょうか。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
98
no.
99
温暖化対策
no.
100
no.
101
組織論
no.
102
no.
103
キャリア
no.
104
no.
105
復興
no.
106
no.
107
コミュニティナース
no.
108
no.
109
MaaS
no.
110
no.
111
地球温暖化
no.
112
セックスワーカー
no.
113
no.
114
感染症とワクチン
no.
115
no.
116
大学生の貧困
no.
117
no.
118
温暖化対策
no.
119
no.
120
同性婚
no.
121
no.
122
フェアトレード
no.
123
no.
124
シェアハウス
no.
125
no.
126
飲食業
no.
127
感染症とワクチン
no.
128
no.
129
国際報道
no.
130
no.
131
社会的養護
no.
132
no.
133
認知症
no.
134
no.
135
入管法
no.
136
no.
137
国際問題
no.
138
no.
139
コミュニティ
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
吃音
no.
146
no.
147
コンサル×社会課題解決
no.
148
no.
149
いじめ
no.
150
no.
151
社会課題×事業
no.
152
no.
153
社会課題×映画
no.
154
no.
155
感染症とワクチン
no.
156
no.
157
社会教育士
no.
158
no.
159
山岳遭難
no.
160
no.
161
支援者支援
no.
162
no.
163
いじめ
no.
164
no.
165
ゲーム依存
no.
166
no.
167
トランスジェンダーとスポーツ
no.
168
no.
169
うつ病患者の家族
no.
170
no.
171
パラスポーツ
no.
172
no.
173
代替肉
no.
174
no.
175
弱いロボット
no.
176
no.
177
戦争継承
no.
178
no.
179
女性の社会参画
no.
180
no.
181
子どもの居場所
no.
182
no.
183
感染症とワクチン
no.
184
no.
185
デジタル社会
no.
186
no.
187
若年女性の生きづらさ
no.
188
no.
189
ゼブラ企業
no.
190
no.
191
多胎児家庭の困難
no.
192
no.
193
ソーシャルイノベーション
no.
194
no.
195
ジェンダー
no.
196
no.
197
毒親
no.
198
no.
199
葬儀
no.
200
no.
201
感染症とワクチン
no.
202
no.
203
子どもの安全
no.
204
no.
205
優生思想
no.
206
no.
207
感染症とワクチン
no.
208
no.
209
障害
no.
210
no.
211
水産資源
no.
212
no.
213
教育格差
no.
214
no.
215
障害と性
no.
216
no.
217
医療
no.
218
no.
219
シングルマザー
no.
220
no.
221
多文化共生
no.
222
no.
223
誹謗中傷
no.
224
no.
225
児童労働
no.
226
no.
227
不登校
no.
228
no.
229
政治
no.
230
no.
231
食料危機
no.
232
no.
233
お金と社会課題
no.
234
no.
235
震災
no.
236
no.
237
まちづくり
no.
238
no.
239
精子提供
no.
240
no.
241
選挙
no.
242
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
243
クラウドファンディング
no.
244
レイシャルプロファイリング
no.
245
子育てと科学的根拠
no.
246
高齢者雇用
no.
247
介護
no.
248
no.
249