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    • 特集「不法投棄」第3回を公開 社会情勢の変化で高まる不法投棄リスク

      構造化特集「不法投棄」第3回を公開しました。10年後と30年後に迫る、廃棄太陽光パネルの大量発生。国による対策が進む一方で、中間処理の現場からは「大量に持ち込まれたら、正直、さばききれる自信はありません」という声も。中間処理時に“廃棄物や再生品の行き場がない状態”が続くと、どのような問題が表面化するのか、過去・未来・現在の実例をもとに解説します。記事はこちらから。

      2026/1/16(金)
    • 特集「不法投棄」第2回を公開 売り先のなさに直面する中間処理の課題

      構造化特集「不法投棄」第2回を公開しました。いま、産業廃棄物を受け入れられない中間処理業者が出てきています。その要因の一つは、せっかく作った再生品が売れないこと。そこから始まる「廃棄物の行き場がなくなる負の連鎖」を紐解きます。記事はこちらから。

      2026/1/14(水)
    • 構造化特集「不法投棄」始まりました!

      「不法投棄〜誰も扱えない産業廃棄物の行き先〜」を公開!いま、解体・建設現場などから発生した産業廃棄物が、処理の流れからあふれ出し、行き場を失い残り続けています。なぜ廃棄物が不法投棄され、撤去されないのか。廃棄物処理の各フェーズでリスクが生じている構造と、自治体による撤去が進みづらい構造に迫ります。記事はこちらから。

      2026/1/8(木)
構造化特集
不法投棄 第3回
公開日: 2026/1/16(金)

社会情勢の変化で高まる不法投棄リスク。中間処理時に廃棄物が行き場を失う危うさ

公開日: 2026/1/16(金)
構造化特集
不法投棄 第3回
公開日: 2026/1/16(金)

社会情勢の変化で高まる不法投棄リスク。中間処理時に廃棄物が行き場を失う危うさ

公開日: 2026/1/16(金)
構造化の視点

夜中の山道にダンプ1台分のごみが突然現れる&mdash

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夜中の山道にダンプ1台分のごみが突然現れる——。いま、解体・建設現場などから発生した産業廃棄物が、処理の流れからあふれ出し、行き場を失い残り続けている。なぜ廃棄物が不法投棄され、撤去されないのか。「排出・解体→中間処理→最終処分」という廃棄物処理の各フェーズでリスクが生じている構造と、自治体による撤去が進みづらい構造に迫る。

夜中の山道にダンプ1台分のごみが突然現れる——。いま、解体・建設現場などから発生した産業廃棄物が、処理の流れからあふれ出し、行き場を失い残り続けている。なぜ廃棄物が不法投棄され、撤去されないのか。「排出・解体→中間処理→最終処分」という廃棄物処理の各フェーズでリスクが生じている構造と、自治体による撤去が進みづらい構造に迫る。

夜中の山道にダンプ1台分のごみが突然現れる——。いま、解体・建設現場などから発生した産業廃棄物が、処理の流れからあふれ出し、行き場を失い残り続けている。なぜ廃棄物が不法投棄され、撤去されないのか。「排出・解体→中間処理→最終処分」という廃棄物処理の各フェーズでリスクが生じている構造と、自治体による撤去が進みづらい構造に迫る。


オーディオブック(ベータ版)

リディラバジャーナル構造化特集「不法投棄〜誰も扱えない産業廃棄物の行き先〜」。

 

第3回となる本記事では、排出・解体から中間処理時に不法投棄リスクが発生する構造(2章)として、中間処理時に“廃棄物や再生品の行き場がない状態”が生まれることで起こる、さまざまな問題を明らかにしていく。

 

不法投棄の問題構造をイラストで示した構造化マップ

 

あと10年もすれば、大量の太陽光パネルの処理に迫られます。正直、さばき切れる自信はありません

 

ある関東の中間処理業者Aさんは、危機感をにじませてこう語る。

 

第2回では、排出・解体から中間処理の段階で、

 

再生品の売り先の喪失 → ヤード滞留 → 新規受け入れ制限 → 行き場を失う廃棄物 → 不法投棄リスク

 

という連鎖が生じる可能性を示した。

 

こうしたリスクのある状態が続いていると、社会情勢の変化をきっかけに滞留が加速し、不法投棄リスクが高まる恐れがある

 

過去には廃プラスチック問題が、そして近い将来には太陽光パネル廃棄問題が懸念されている。リサイクルの停滞による環境負荷の増大もその一つだ。

 

本記事では、これらの問題が発生するリスクのある構造を見ていく。

社会情勢の変化で、廃棄物の滞留が加速する

中間処理業者が「新規受け入れ困難」のリスクを抱えている状況では、社会情勢の変化によって廃棄物の出口が突然塞がれた際に、受け入れ・処理が追いつかず、不法投棄リスクが高まる恐れがある

 

その代表例が、数年前に発生した廃プラスチック問題だ。

 

2017年末、中国政府が環境および人の健康保全のため、廃プラスチックを含む廃棄物原料の輸入禁止を発表した。2017年の日本の廃プラ輸出量は143万トン。そのうち52.3%(約75万トン)が中国向けだった。

 

主要な輸出先が消滅したことは、国内の廃棄物処理に大きな影響を与えた。元千葉県産廃Gメンで、現在は環境コンサルタントとして多くの産廃会社の現場を見ている石渡正佳さんは以下のように話す。

 

石渡正佳さんの顔写真

石渡正佳(イシワタ・マサヨシ)
株式会社TOWALO代表取締役。千葉県庁時代には1996年から産業廃棄物行政を担当、産廃Gメン「グリーンキャップ」の創設に関与し、2001年には全国最悪といわれた銚子地域の不法投棄を短期間で制圧しその手法が全国自治体の模範となった。 2005年には優良産廃業者の公開情報分析手法「iメソッド」を開発し、企業への普及を図っている。2019年に千葉県庁を退職。2020年に株式会社TOWALOを設立し、代表取締役就任(現任)。主な著書:『産廃コネクション』(WAVE出版、第3回日経BP-BizTech図書賞受賞)、 『不法投棄はこうしてなくす 実践対策マニュアル』(岩波書店)、 『食品廃棄の裏側』(日経BP社)など 。NHK「クローズアップ現代」スタジオコメンテータ2回ほか、メディア出演多数。 

 

「行き先を失った廃プラは、ベトナムやタイ、マレーシアなどに向かいましたが、処理できる量はせいぜい月数万。国内での処理量が増加し、少なくない量の廃プラが国内で滞留することになったと思います」

 

廃プラスチックのイメージ写真

 

その後、東南アジア諸国も次々と輸入規制を導入。さらに多くの廃プラが国内での処理に追い込まれ、かつて海外に有価物として売れていたものは、処理費を払って国内で引き取ってもらう「逆有償」の廃棄物となった

 

環境省の資料でも当時、「中国や東南アジアによる禁輸措置が実施・拡大中であり、すでに大量の廃プラスチックが国内で滞留しており、社会問題化。焼却・埋立量や処理コストも増加傾向」と言及されている。

 

さらに自治体・処分業者への調査では、廃棄物置き場の埋まり具合を示す「保管率」が80%以上の施設割合が、輸入禁止直前(2017年末)の8.5%から、最ひっ迫期(2017年末〜2019年末まで)には14.8%まで上昇していた。

 

中国輸入禁止(2017年末)直前の保管率を示した円グラフ

 

保管状況最ひっ迫時期(2017年末~2019年末まで)の保管率を示した円グラフ


現在は当時のような混乱は沈静化しているが、このように社会情勢の変化によって廃棄物処理が一気に滞留する恐れがある

 

廃棄物の出口が塞がれば、新規受け入れの困難は生じやすくなる。その先にあるのは、滞留の長期化、そして不法投棄リスクの上昇だ。

次に来る“出口崩壊”のリスク——太陽光パネルの処理問題

中間処理業者のAさんが「次の問題」として指摘するのは、太陽光パネルの処理問題だ。これも社会的要因によって廃棄物の出口が塞がれ得る例の一つである。

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リディラバジャーナル編集部。「社会課題を、みんなのものに」をスローガンに、2018年からリディラバジャーナルを運営。
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排出・解体時に不法投棄リスクが発生する構造
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排出・解体から中間処理時に不法投棄リスクが発生する構造
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