• 新しいお知らせ
    ×
    • 特集「不法投棄」第5回を公開 最終的な撤去を担う行政が抱える課題

      構造化特集「不法投棄」第5回を公開しました。日本中に点在する、不法投棄されたままになった産業廃棄物。その量、東京ドーム約8個分。行政による撤去が難しいのはなぜか?公費を使うジレンマに、国の支援制度の利用の壁も。記事はこちらから。

      2026/1/28(水)
    • 特集「不法投棄」第4回を公開 最終処分場が抱える可能性のある機能不全リスク

      構造化特集「不法投棄」第4回を公開しました。廃棄物処理の“最後の砦”である最終処分場は、いま機能不全に陥るリスクを抱えています。処分費の高騰に削減しづらい施設の維持コスト、新規建設の難しさ。新たな廃棄物の受け入れが難しくなるのはなぜか。記事はこちらから。

      2026/1/26(月)
    • 特集「不法投棄」第3回を公開 社会情勢の変化で高まる不法投棄リスク

      構造化特集「不法投棄」第3回を公開しました。10年後と30年後に迫る、廃棄太陽光パネルの大量発生。国による対策が進む一方で、中間処理の現場からは「大量に持ち込まれたら、正直、さばききれる自信はありません」という声も。中間処理時に“廃棄物や再生品の行き場がない状態”が続くと、どのような問題が表面化するのか、過去・未来・現在の実例をもとに解説します。記事はこちらから。

      2026/1/16(金)
構造化特集
不法投棄 第5回
公開日: 2026/1/28(水)

誰が片付けるのか、いつ片付くのか——。不法投棄された廃棄物を撤去しづらい構造

公開日: 2026/1/28(水)
構造化特集
不法投棄 第5回
公開日: 2026/1/28(水)

誰が片付けるのか、いつ片付くのか——。不法投棄された廃棄物を撤去しづらい構造

公開日: 2026/1/28(水)
構造化の視点

夜中の山道にダンプ1台分のごみが突然現れる&mdash

・・・もっと見る

夜中の山道にダンプ1台分のごみが突然現れる——。いま、解体・建設現場などから発生した産業廃棄物が、処理の流れからあふれ出し、行き場を失い残り続けている。なぜ廃棄物が不法投棄され、撤去されないのか。「排出・解体→中間処理→最終処分」という廃棄物処理の各フェーズでリスクが生じている構造と、自治体による撤去が進みづらい構造に迫る。

夜中の山道にダンプ1台分のごみが突然現れる——。いま、解体・建設現場などから発生した産業廃棄物が、処理の流れからあふれ出し、行き場を失い残り続けている。なぜ廃棄物が不法投棄され、撤去されないのか。「排出・解体→中間処理→最終処分」という廃棄物処理の各フェーズでリスクが生じている構造と、自治体による撤去が進みづらい構造に迫る。

夜中の山道にダンプ1台分のごみが突然現れる——。いま、解体・建設現場などから発生した産業廃棄物が、処理の流れからあふれ出し、行き場を失い残り続けている。なぜ廃棄物が不法投棄され、撤去されないのか。「排出・解体→中間処理→最終処分」という廃棄物処理の各フェーズでリスクが生じている構造と、自治体による撤去が進みづらい構造に迫る。


オーディオブック(ベータ版)

リディラバジャーナル構造化特集「不法投棄〜誰も扱えない産業廃棄物の行き先〜」。

 

第5回となる本記事では、不法投棄された廃棄物を撤去しづらい構造(4章)として、最終的に撤去を担う行政が抱える課題を明らかにしていく。

 

不法投棄の問題構造をイラストで表した構造化マップ

 

捨てられた廃棄物は、誰がいつ片付けるのか——。テレビやネットに映し出されるゴミの山を見て、そう考えたことはないだろうか。

 

廃棄物となった木片のイメージ写真

 

いま、全国には不法投棄された廃棄物が撤去されないまま残り続けている。その量は1,011万トンで、およそ東京ドーム8個分(※1)にあたる。

 

現在は多くの不法投棄事案で「明確な支障はない」とされているが、放置が長期化すれば、雨水による有害物質の溶出や地下水・河川への流入、悪臭などが発生するリスクがある。

 

では、なぜ撤去が進まないのか。背景には、不法投棄をした人の特定の難しさ「最後は公費(税金)で片付ける」ことへのジレンマ、そして国の支援制度の失効という3つの壁がある。

 

今回は、最終的に廃棄物の撤去を担う行政が抱える課題を掘り下げていく。

誰が捨てたのか?から進まない。特定から撤去までの壁

「千葉県内に残っている廃棄物のほとんどは、1990年代後半から2000年頃に捨てられたもの。すでに30年近く経っています」

 

そう話すのは、これまで県内の不法投棄事案に対応してきた千葉県の熊谷俊人知事だ。

 

熊谷俊人さんの写真

熊谷俊人(クマガイ・トシヒト)
1978年生まれ、神戸市出身。2001年早稲田大学政治経済学部卒業、NTTコミュニケーションズ株式会社入社。2007年5月から千葉市議会議員、2009年6月、千葉市長選挙に立候補し当選。当時全国最年少市長(31歳)、政令指定都市では歴代最年少市長となる。2013年5月、2017年5月ともに歴代最多得票数を更新。2021年3月、千葉県知事選挙に立候補し当選。歴代最多得票数を更新。2025年3月、千葉県知事選挙に2期目当選。

 

なぜ不法投棄された廃棄物は撤去されないのか。大きな要因の一つが「不法投棄した人を特定し、片付けさせることが難しい」という点だ。

 

不法投棄した人を見つけ出すには、膨大な調査が必要となる。産業廃棄物関連の事案を得意とする芝田麻里弁護士(弁護士法人芝田総合法律事務所)はこう説明する。

 

芝田麻里弁護士の顔写真

<芝田麻里(シバタ・マリ)>
弁護士法人芝田総合法律事務所 代表弁護士。ほか、公益社団法人 全国産業資源循環連合会 顧問及び監事、一般社団法人 東京都産業資源循環協会 顧問など。

 

「たとえば、廃棄物を出した会社(排出業者)の違法行為を突き止める際には、(誰が排出・運搬・処分したかを記録する)マニフェストや契約書などをすべてチェックする必要があります。

 

1社あたり数千枚のマニフェストがある場合もあり、複数社が関わっているケースなどでは、調べる対象は膨大になります。調査は数人規模では難しく、行政としてきちんと体制を構築しないととても追いつきません」

 

熊谷知事は「調査を尽くしても結局わからなかったというケースも多いです」と話す。不法投棄した人の特定には、時間もコストもかかる。そのうえ、労力をかけても特定できない可能性もある

 

ファイリングされた資料の写真

 

仮に不法投棄した人を特定できても、そこで問題が解決するとは限らない。

※リディラバジャーナルについてもっと知りたい方はコチラ
リディラバジャーナル編集部。「社会課題を、みんなのものに」をスローガンに、2018年からリディラバジャーナルを運営。
note
リディラバジャーナル編集部
noteのicon
子の不登校で5人に1人が離職。「親の孤立と子の不安」悪循環を断ち切るには
2025年9月5日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

続きをみる
学童は年間1600時間の生活の場――子どもが集中するも、受け入れ限界のところも
2025年8月22日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

続きをみる
3人に1人が認知症またはその予備軍。自分が介護されるときに「よいケア」を受けるには?
2025年8月1日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

続きをみる
宇宙産業の拠点・南相馬市で考える「いま宇宙?」「雇用で若者は戻る?」
2025年7月25日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

続きをみる
だれにでもできる「エアコンのスイッチをいれて、地球温暖化を抑制」する方法
2025年7月14日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

続きをみる
気をつけていても、子どもは溺れる。必要なのは「注意」ではなく「ABC理論」
2025年7月7日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
孫は祖父母を養わなければならない?生活保護打ち切りのニュースから
2025年6月27日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
『ネットで全て分かる』は本当? ――兵庫県知事選から見える情報収集の"偏り"を考える
2024年11月22日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
【強迫症啓発週間】発達障害支援に欠けた「学校・家庭・福祉をつなぐ"あいだ"の存在」
2024年10月18日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「東大だと結婚が難しくなるから、慶應にしておけば」国際ガールズ・デーに読みたい、女子にかけられている呪い
2024年10月11日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
東京・埼玉で相次いだ闇バイトによる強盗。指示役に脅されていた若者も?
2024年10月4日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「選択的夫婦別姓制度」が総裁選の焦点に?日本の姓の歴史の背景をひもとく
2024年9月17日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
新しい認知症観とは?“常識”を捨て、認知症の人に「寄り添う」ことが、その人らしさの尊重に繋がる
2024年9月6日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「9月1日」を乗り越えた子どものその後は?SOSを聞き逃さず、切れ目のない支援を
2024年8月30日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
子どもは「安心して学校を休む権利」をもっている。夏休み明けの子どもの自殺防止に役立つチェックリストも
2024年8月23日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「食品ロス」が「日本の食料自給率」を救う?2つの社会課題を解決へ導く循環型システム
2024年8月9日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「パパは寝てる」Tシャツの裏で、男性の育休取得率は過去最高に。新旧の価値観がぶつかり合う転換期
2024年8月2日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
起業家が受ける不当な圧力・セクハラ。背景にあるものは?【ニュースに潜む社会課題をキャッチ!】
2024年7月26日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
「障害者が子どもを産むな」ひとつでもできないことがあれば子どもをもってはいけないのか?
2024年7月19日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
芸術祭なのに、米作りに雪かき?「大地の芸術祭」が挑む地域づくりとは
2024年7月12日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
「夏休みに特別な体験をさせられない」子どもの体験格差は、学ぶ意欲や将来の可能性にまで影響を及ぼす?
2024年7月8日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
メディアが作り出した? 生活保護費引き下げにつながった世論
2024年7月1日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
在日クルド人に対するSNSでのヘイトスピーチ。書き込みへの法的措置の意義とは?
2024年6月21日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
輪島・珠洲の断水解消も、水道は使えない。復興を左右するのは世間の関心の深さ
2024年5月31日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
少しずつ可視化されてきた「恋愛的にも性的にも惹かれない」人たち。アロマンティック・アセクシュアルとは?
2024年5月24日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
×
CONTENTS
intro
排出・解体時に不法投棄リスクが発生する構造
no.
1
排出・解体から中間処理時に不法投棄リスクが発生する構造
no.
2
no.
3
中間処理から最終処分時に不法投棄リスクが発生する構造
no.
4
不法投棄された廃棄物を撤去しづらい構造
no.
5